■ 2019年7月 ブログ

月末なので

 月末ということもあって、コーヒー豆の販売状況を調べるためにデータ入力してみると、例年減少する夏場7月の売り上げが6月と変わらないことが分りました。やはり、東海地方の梅雨明けが平日よりも7日遅く、昨年よりも19日遅かったことから、長雨による気温低下がコーヒー販売に好影響を与えたのかもしれません。

 そんな事を考えながら在庫の少なくなった「りんごのケーキ」を焼いているのですが、ふと、「ケーキ類の全体に占めるシェアは調べてきたけど、個々の商品の割合ってどうなっているんだろう?」と考えます。いつも在庫が無くなる前に作り始めるだけで、意外と無計画に作っているのです。どちらかというと、コーヒー豆の焙煎が最優先で、ケーキやクッキーはカッコ付けに常備しているというか、「女性ウケに準備しなけりゃダメだろう!」という発想から用意しています。(作るのも楽しいしね)

 だからといって、洋菓子職人(パティシエ)には程遠い技量なので、家庭でも作れるような品ばかり数種類しかありません。色的には華やいだ物はなく、全体的に茶色い物が多いののも、いかにも素朴な感じなのですが、材料だけはケチらないように心掛けています。

 年間通じて提供している物は、ロールケーキ、りんごのケーキ、ガトーショコラ、プリンといったところで、それ以外にシフォンケーキやパウンドケーキ、コーヒーゼリーも作ったりします。また、季節感を出すために、ロールケーキには季節の果実を使用してはいるものの、正直新鮮味がないと言えばそうなります。ただ、お客様から「美味しかった!」と言われるので、懲りずに作り続けている訳です。

 実際にグラフにしてみると、ロールケーキがコンスタントに売れており、夏場にプリンが普段より多く出るなどの特徴が見られるものの、年間を通じての売り上げ変化の関連性は良くわかりませんでした。グラフを見ながら、もっと特徴のあるケーキを作ったり、商品構成に工夫が必要なのだろうかと考えてはみるものの、定番商品というのもありかと、品揃えはしばらく固定していこうと思ってみるのです。

 明日から夏本番の8月が始まります。せいぜい夏バテしないように、焙煎、ケーキ作りと楽しみますか!

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ご当地カツ丼

 カウンター越しでお客さんと話をしていると、意外と知らない地元の事や、行ったことのない場所があります。その一つに土岐市泉町にある「旭屋食堂」さんがあり、てりカツ丼で話題となったので、定休日の昼に食べに行ってきました。 

この「旭屋食堂」さんは、2016年2月に「所さんの日本の出番」や、最近では今年、ローカルテレビ局でも紹介された、てりカツ丼や中華そばで有名なお店です。近くには「ちちや」、「味乃屋」といった、てりカツ丼を出す店があることから、ご当地カツ丼として取り上げられることも多く、市民の中にはソウルフードだと言う人もいます。私自身は近くに何度も行っていたものの、一度も食べたことがありませんでした。 

てりカツ丼とは、トンカツを卵とじにするカツ丼と違い、どろッとした独特のソースをかけていただくカツ丼です。福井県や長野県のソースカツ丼と同じ形ですが、てりカツのソースはもっと洋風な雰囲気で、ケチャップやドミグラスソースを加えてさらに和風だしをプラスした感じでしょうか。 

 でも、同じてりカツ丼といっても、「ちちや」のてりカツソースは、初代が考案した和風洋食ソースがベースで、ソースがトロリとかかって、酸味のある香りが特徴です。「味乃屋」のてりソースも甘酸っぱいケチャップドミグラス味ですが、「ちちや」より、すこしだけ酸味を強く感じます。 

今回初めて食べた「旭屋食堂」のカツ丼は、オーソドックスなスタイルで、ソースの味は、味付けが少し濃い目でした。一緒に注文した中華そばの小も、塩味が強いので、働く人には丁度良いのかもしれません。ちなみに、「旭屋食堂」では、カツ丼と中華そばには大と小があり、両方食べたい地元の人は「小・小(しょうしょう)」と言うのが定番となっています。

土岐市内の食堂には卵とじのカツ丼もありますが、多くの店がてりカツ丼を扱っているため、てりカツ丼がご当地カツ丼だと言えます。このように全国各地にはご当地ものがたくさんあり、コーヒーにもご当地コーヒーがありそうな気がしてきました。

 以前、弘前市で飲んだ「藩士の珈琲」や、秋田市の「源内珈琲」、水戸市の「徳川将軍珈琲」なんてのもありますが、地域PRの意味合いが強く、地元の人たちに愛飲されているかといえば、???となります。UCCの「旅カフェ ドリップコーヒー ご当地珈琲めぐり」という商品があるものの、なんで名古屋がブラジルとコロンビアのブレンドで、東京がエチオピアとグアテマラのブレンドなのか意味不明だし、各地の名水を使って作ったという缶コーヒーもお土産色が強いし、ご当地コーヒーとは言えそうにありません。

 そう考えると、個人的には、かつてのコメダ珈琲店がご当地コーヒーだったんだと思います。今では全国各地に店舗が増えましたが、東海地区限定で、どこでも同じ苦くて熱いコーヒーが飲め、どの店も同じ外観の店舗で長居することが出来る店でしたから。 

 でも、今ではフランチャイズ加盟店及び直営店の合計は860店舗と全国展開し、株主は韓国系投資ファンドが株式を売却したことから、日本マスタートラスト信託銀行株式会社、日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社、ビーエヌワイエム トリーティー ディティティ 、今話題の株式会社かんぽ生命保険などに入れ替わりました。

 こうした企業って年金の運用先だったり、国民のお金でもある訳で、何だか不思議な気分になって、「美味しくないけど行ってみるか?」ってな気分になるから不思議です。

 今回は、ご当地カツ丼から内容がだいぶズレてしまいました。 

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耳神社へ

 先日、猪子石神社の末社である「龍耳社」へ参ったのですが、事前に調べた岐阜県可児郡御嵩町にある「耳神社」が気になって、梅雨明けで猛暑となる前の朝、ちょっと車を走らせてきました。

  土岐市から国道21号線で御嵩町へ向かい、上之郷郵便局の横を曲がって旧中山道へ入り、細久手宿の方向へ少し走ると、「耳神社」の青いのぼり旗が見えてきます。確かに駐車場もないため、広い路肩に車を止め、十数段の石段を登って行くと、小さな石の祠がありました。

 この小さな神社は、地元の西洞(さいと)自治会の7世帯がお世話をされているそうで、入口の案内板を見ていると、江戸時代の歴史書にも登場し、少なくとも250年以上の歴史があるそうです。

 「耳神社」の由来については、御嵩町発行の『じいさまから聞いた話』に書かれており、要約すると次のようなお話でした。「里に暮らす大工の松右衛門が冬の雨の中で仕事をしていたため、風邪で高熱を出したそうです。そのため、妻が近くの咳気(がいき)の神様に日参してお祈りすると、熱は下がったものの、耳が聞こえなくなったため、二人揃って耳が治るようにお祈りを続けたそうです。その後、妻が妊娠したため、松右衛門一人で神様に参り、耳が治ることと赤ん坊が無事生まれるよう願い続けいると、春になると神様が現れ、「願いを聞き届けてやろう。」と言ったそうです。すると、耳が聞こえるようになり、無事に生まれた赤ん坊の泣き声も聞こえるようになったそうです。松右衛門はお礼に大切な大工道具である錐(きり)を神様に供え、大工の腕をふるって祠を建てたそうです。その祠が里の人によって耳神様(みみがみさま)とよばれるようになりました。」

 なお、耳神社に耳の病気平癒をお願いする時は、神社に奉納されている錐を耳にあてがい、耳を突き刺す仕草をしながら病気平癒を祈ると、願いが聞き入れられると言われています。耳がよくなったら、自分の年齢の数だけ錐を作ってお参りすることになっています。ちなみに、祠の横には黒く塗られた祈願用の模した錐が備え付けられていました。でも、自分の年齢の数だけ錐を作るって、思わず「どんだけ~!」って言いたくなります。 

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岐阜ろう劇団いぶき

 昨晩は久しぶりに、「岐阜ろう劇団いぶき」のメンバーと会いました。手話サークルの例会の会場に、831日と91日に行われる、「第32回岐阜市民芸術祭ぎふ演劇シーズン 岐阜ろう劇団いぶきVOL30『ユタとふしぎな仲間たち』」の公演PRのため、各地域のサークルを訪問しているそうです。

 ろう者の劇団としては、昭和55年(1980年)4月に、演劇の好きな仲間が集まって「東京ろう演劇サークル」として発足し、その後、黒柳徹子現理事長のトット基金の付帯劇団となった「日本ろう者劇団」が有名ですが。「岐阜ろう劇団いぶき」は、その2年度の昭和57年(1982年)に結成され、今年37周年を迎える全国的にも知られる劇団です。

 私が手話を学び始めた頃から知っていた団員ということもあり、懐かしさと同時に、年齢を重ねた姿にお互い様だと思った時、「頭髪が!」という手話を見て、「そこを言うんかい!」と思わずつ笑ってしまいました。

岐阜市を中心としたろう者による劇団として手話劇を上演し、劇中の手話(ろう者に言語)を通してろう者文化の向上を図り、ろう者にとどまらず全ての人が楽しみ、感動できる舞台創りをめざすというとおり、数多くの舞台を重ねてきたこともあって、 

平成7年、世界ろう者会議演劇祭典(ウイーン)に日本代表として参加

平成8年、岐阜県芸術文化奨励賞受賞

9回岐阜市民芸術祭演劇の部に初参加

 といった活動に見られるように、ろう者の感性や創造性を信じ、その可能性を舞台を通じて追求することで、様々な人が自由にそして自然にふれあうことができる社会の実現を願う劇団です。

 ただ、35周年を期に、多くの劇団員が去ったことで、運営面で苦労しているという話を聞き、少しでも応援したくなって紹介してみました。当日はお店を営業するので見に行けませんが。 

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マルハンを覗いてみた

 買い物へ出かけたついでに、「マルハン」(可児店)を覗いてきました。初めに言っておきますが、パチンコをするためではありません。店内に入ると、平日だというのに多くの人が遊んでいます。ぐるりと一周し、景品コーナーやドリング類を見てみましたが、望む品はありませんでした。探していたのは勿論コーヒーです。

 先日行われたベストオブパナマ2019オークションで、株式会社マルハンのグループ会社である、株式会社マルハンダイニングのスペシャルティコーヒー専門店「Scrop COFFEE ROASTERS」が、ゲイシャナチュラル部門で、2位:ジャンソン農園(共同落札)、14位ジャンソン農園、ゲイシャウオシュド部門で、10位ジャンソン農園を落札したことから、何かしらコーヒーのPRでもしているかと思ったのです。 

Scrop COFFEE ROASTERS」が東京青山にオープンしたのが629日です。そして、7月のパナマゲイシャ落札。本体のパチンコ店にも何かしらPRイベントがあるのかと思いきや、やはりニーズが違い過ぎたのでしょう。何にもありませんでした。それにしても、パチンコとスペシャリティーコーヒーとの関係性はどうなっているのかと思えてきます。 

 ところが、この会社、「マルハンの本業であるパチンコ業界は、日本の少子高齢化などの影響でギャンブル人口が減少。このため、同社は中期経営計画で経営の多角化を目指し、パチンコ以外の事業の売上高を1,000億円にする目標を掲げる。」としたのが、20137月のことだったのです。それ以降、ビルメンテナンス事業、ゴルフ事業(太平洋クラブ)、海外金融事業(カンボジア)を拡充し、株式会社マルハンダイニングでは、「Scrop COFFEE ROASTERS」以外にも、「串カツ田中」や「いきなりステーキ」のFC点を複数運営しているのです。

 パチンコ業界において、これほど多角経営をしているところはなく、まったく目を見張るばかりです。ただ、多角経営化については、パチンコ店の事業が軌道にのってくる1957年には、既に喫茶店「るーちぇ」を開業しており、その後、1964年には喫茶店「るーちぇ」をレストラン「ルーチェ」として拡張して再オープンしました。また、1972年には、静岡県に巨大ボウリング場「アピア」をオープンしました。ただ、既にボウリングブームが終焉を迎える頃となり、アピアは閑古鳥が鳴き閉店することになったようです。

 社長である韓裕氏のことを調べていると、金融事業に拘っている理由や「マルハン」という企業のことも知ることになりました。このような機会を得ることになったのも、「コーヒー」というキーワードがあったからです。タバコの臭いが大嫌いな私にとっては、縁の薄いパチンコ店かもしれませんが、「Scrop COFFEE ROASTERS」のパナマ・ゲイシャは飲んでみたいものです。

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再び猪子石神明社へ

 再び猪子石(いのこいし)神明社へ行ってきました。昨年11月に「イノシシを参る」と題し、猪子石神明社と周辺にある猪子石神社を巡り、持病の腰痛にご利益があるようお守りを受けてきたのでした。普段からポケットに入れて祈願している甲斐があってか、それ以降は重篤な腰痛に見舞われることがなくなったのです。

 そして、今回再び訪れた理由は、「腰」ではく「耳」です。以前、妻が風邪をひいた際に中耳炎になり、なかなか治りが芳しくないため、耳にご利益のある所はないかと調べたところ、猪子石神明社が挙がったのです。近くには、岐阜県可児郡御嵩町にある「耳神社」があるものの、駐車場もなく小さな祠だけとあって、お守りや御朱印が受けられるので、出かけてきました。

 「耳」にご利益のある場所は意外に少なく、日本で唯一祈祷のできる耳の神様「耳明神社(広島県尾道市)」、穴をあけたお椀を奉納する慣わしがある「袈裟塚の耳無不動(東京都荒川区)」 、京都の数か所の寺院があるのみです。猪子石神明社で神官さんと話をした際にも、「耳に関する神社が少ないので、昭和初期からここ猪子石神明社の末社としてお祀りしています。」と話されていました。

 その末社とは、「龍耳社」のことで、由来は、明治の初期、三河碧海郡(現在の豊田市)の弁天池で、珍しい「耳のある蛇」が捕らえられたそうです。当時も話題になったようで地方新聞「新愛知」第435号明治二十三年二月五日付には「碧海郡堤村本村の杉浦喜兵衛と云人は先達て同村大字堤で乾固まった八尺許の蛇を見付けよく見ると六七分位の耳が付てゐるので持帰ったので見物人がぞろぞろ」と掲載されているそうです。

 その後、守山区小幡の畑一衛門(または市左衛門)という方が、これを「耳の祭神」のご神体としてお祀りをしていましたが、畑氏の希望もあって猪子石神明社の末社として祀られることになったそうです。耳の健康や病気平癒を願う「耳の神様」として人々の信仰を集めているだけあって、平日の雨の中でも何人もの方がお参りにこられていました。

 さて、今回はご利益があるでしょうか?

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キリンがきた

 同級生の鍛冶屋さんが、「水牛の香炉の代わりに、これ置いてくで!」といって出したのが、キリンの香炉です。どうやら、水牛の香炉の注文が急に入り、在庫がなかったのでトレードに出したようです。開店祝いのつもりで置いて行った水牛の香炉でしたが、今回のキリンの香炉も気に入りました。すりガラスの窓に置くと、外の緑の背景がアフリカのジャングルっぽくて、荒削りのような鉄のキリンが本物のように感じられます。

 キリンといえば、20201月放送予定のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」です。こちらの麒麟は、中国神話に現れる伝説上の霊獣であり、アフリカに住むキリンとは全く異なるものの、これまで、「麒麟がくる」にゆかりのある場所へ何か所も訪れていたこともあって、妙な因果を感じてしまいます。ちなみ、訪問先は次の場所でした。 

■明智城跡

 光秀が落城するまでの約30年間を過ごしたとされる明智城は、自然の地形を生かした典型的な中世の山城で、現在は、遊歩道が整備され、ハイキングコースとして最適です。

■天龍寺

 明智氏歴代の墓所があり、本堂には日本一大きい光秀公の位牌(184cm)が収められています。

■一日市場八幡神社

 土岐一族の始祖、源光衡が本拠となる館を構えた場所とされています。八幡神社の境内には、土岐一族であったとされる明智光秀の像が建てられています。

■高山城跡

 明智光秀の源流、土岐源氏の館を防衛するため、館を見下ろせる高台に砦を築いたのが、土岐高山城の始まりと考えられています。

■妻木城跡

 妻木城は、14世紀に土岐頼貞の孫土岐明智彦九郎頼重が築いたとされています。その後、一族である妻木氏が領主となり、慶長5(1600)の関ヶ原の戦いに西軍である岩村城主の田丸勢を破った功績で7,500石を所領しました。

 さて、放送まで半年を切った大河ドラマですが、いったい地元のどんな場所が放送に使われるのでしょうか?少し楽しみでもあります。

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こころして飲まねば

 先週から、お客様からの頂き物が続いています。二日連続してベトナムからのお土産、その翌日には豊田市に遊びに行ったといって、美味しいトウモロコシと桃を手渡してもらいました。さらには、週末に再び別の方から桃を頂き、本来お客様へ提供する側でありながら、立場が逆転してしまい、嬉しい反面、少し複雑な気持ちになります。だからこそ、コーヒー豆の価格改定にも、収益性ばかり考えないで色々と迷ってしまうのでしょう。

 そんな事を思っていたところに、インドネシアへの出張から一時帰国したお客様が、4月の時のように、「前回と同じになったけど。」といって、EXCELSOKOPI LUWAK100g)をお土産に渡してくれました。めったに飲む機会のないコピ・ルアックです。コーヒー好きのお客様と、話のネタにして楽しみましょう。

 インドネシアでは、EXCELSOカフェExcelso」を経営しており、現地でのコピ・ルアックの一杯の値段は1,500円程になるそうです。インドネシアの平均給与からすると目の飛び出るような値段です。こころして飲まねば!

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コーヒー豆値上げのお知らせ

 今年購入されたリピーター約100名を対象とした、夏のお知らせ葉書がやっと出来ました。宛名や文面は出来上がっていたものの、裏面の絵手紙が描けなくて、昨晩、お風呂に入る前に集中して一枚描き終えました。たった一枚描くだけなのに気持ちが乗らなかったのは、今回の案内文にコーヒー豆の値上げをお知らせしているからです。

 一応、コスタリカのブラックハニー入荷と臨時休業日がある旨の案内があるものの、コーヒー豆の値上げは開業以来初めてとなることから、値上げのタイミングや値上げ幅などを考えると、こうしてズルズルと先延ばしとなってしまいました。地域の方に出来るだけ手軽に品質の良いコーヒーを提供したいと思っていても、ニュークロップの度に値上がりする生豆には、それなりの対応を迫られたという訳です。

  お店で取り扱う中心的なコーヒー生豆9種類を、開業時と現在の価格との上昇率で見てみると、A:3.8%、B:22.5%、C:8.4%、D:0%、E:31.3%、F:21.9%、G:9.2%、H:20.4%、I:11.6%となります。コーヒー豆の販売価格に影響するものは、生豆の仕入れ値以外に、パッケージや焙煎に伴うガス代、それに人件費が関わってきます。幸いにも一人で経営していることもあって、人件費の抑制(我慢)は可能であるものの、仕入価格の上昇には限度があったのです。

 9種類の価格上昇率を見ただけでも、0%から31.3%まで大きく離れています。これを、一律に価格を上げる事には抵抗があるため、20%以上価格が上昇した豆のみを改定することとし、91日から実施予定です。また、数量限定で提供している豆についても、仕入価格に合わせて揃えます。

 91日までの一か月少々の間、悩ましい時間が続きます。 

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payを考えてみる

 いまや、新聞やテレビで見聞きしない日がないのが、「キャッシュレス」です。新しいサービスが次々と生まれ、数年前までは考えられなかったQRコード決済が急速に普及し、ペイペイやLINEペイが利用者への大規模な還元キャンペーンに乗り出しています。また、2020年春には楽天ペイアプリにスイカが搭載されてチャージもできるようになるなど、QRコード決済の覇権争いが混沌としてきました。

そうした、送金サービスを提供する銀行以外の事業者が先行する中で、銀行が主導するQRコード決済サービスの先陣を切ったのは、2017年7月からスタートした横浜銀行の「はまペイ」、2018年3月から福岡銀行が「よかペイ」、そして、2019年5月からゆうちょ銀行が「ゆうちょペイ」として導入しています。今後さらに増え、導入予定を含めると11行がサービスを開始するそうです。 

お店ではAirレジを使用しているため、そうしたキャッシュレスには現在26種に対応可能ですが、いまのところ導入予定はありません。Airレジでは、「振込手数料月額固定費0円 決済手数料業界最安水準3.24%~3.74%」とPRしています。

 さらには、「201910月から20206月末までのキャッシュレス・消費者還元事業実施期間中は、通常3.24%または3.74%の決済手数料が実質2.16%に。今までの決済手数料より1%以上もおトクにご利用いただけます。」、「キャッシュレス・消費者還元事業実施期間中は、お客様がクレジットカードや交通系電子マネー等をご利用の際、カード発行元から支払額5%相当のポイント還元が実施されます。加盟店様の負担なく、お店の集客力アップを支援いたします。」と、メリットばかりが強調されてはいるものの、客単価の低い事業所においては、決済手数料分の回収をどうするかが課題となります。

 そんなタイミングで、「〇〇ペイ」さんの営業マンがやってきました。新規加盟店応援キャンペーンとやらで、決済手数料0%をアピールし、「どんどん導入されています!」と押してきます。そこで、「決済手数料0%じゃ利益があがらないでしょ?事業スキームはどうなっているの?」と尋ねると、「親会社の〇〇さんは大金持ちですから、儲けなくてもいいんですよ!」と訳のわからない回答です。ダメだこりゃ!と思いながらも、導入する予定が無いことを伝えてお帰りいただきました。202010月以降は有償化する場合がありますと書いてあるのに、メリットだけしか話さない営業マンは信頼できません。メリット・デメリットがあるなかで、そのバランスを判断することが正しい選択ですから。

 韓国では店舗決済のほぼすべてがキャッシュレスで、中国でも電子マネーが急速に普及しており、その近隣諸国の中にあって、日本の小売販売業の8割は依然として現金で決済されているのです。そうした現金での習慣を打破しようと各社が競っているものの、種類が多くなればなるほど混沌とし、普及はままならないのではないかと思っています。いずれ数種類に淘汰された時に、改めて考えようと今は静観しているのです。

 そもそも、この国では紙幣と硬貨が人々の日常生活に深く根付いており、将来的にどこまでキャッシュレス化が進むのでしょうか?お年玉、ご祝儀、お賽銭などなど、金額だけでなく、縁起を担いだ新札旧札の扱いや、三・五・八といった紙幣の単位への拘り、お賽銭だって「ご縁がありますように。」と50円や55円なんてのもあります。これもQRコードで読み取るんでしょうか?だったら賽銭箱は無くなるの?

 そんな単純な理由だけでなく、キャッシュレス化が進まない理由には、スマホのバッテリー問題であったり、セキュリティへの不安や個人情報の漏えいなどが挙げられるでしょう。地域性や商圏といった環境も踏まえ、当店においては、まだまだ時期尚早といったところです。

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コーヒーサロンin名古屋

 名古屋市中村区のJICA中部(なごや地球ひろば)大会議室で、コーヒーサロンIN名古屋が開催され、午前中に焙煎を数種類行い、午後から中央線に乗って会場まで向かいました。

 『最近、「コーヒーの危機」について、よく聞かれるようになりましたが、「コーヒー危機」とは何でしょうか。地球温暖化の影響でコーヒー栽培の適地が激減することでしょうか。それとも、コーヒー種の60%が絶滅の危機にあることでしょうか。しかし、もうひとつのコーヒー危機、つまりコーヒー価格が暴落し、コーヒー農民たちは危機的な状況にあるという声明が出されたことはほとんど報道されません。一方、SDGs(持続可能な開発目標)についてはようやく知られるようになってきました。では、SDGsは現在の「コーヒー危機」を克服することにどのように貢献できるのでしょうか。みんなで考えてみたいと思います。』

 こんな案内文に引き寄せられてたどり着いた会場には、既に参加者が集まっていましたが、何だか例年よりも少ない感じがします。三連休の最後の日とあって遊びに行っている人が多いのか、それともテーマのSDGsに馴染みがないせいなのか、そもそもコーヒーには興味はあっても、コーヒー生産国のことについては関心が薄いのかは分かりません。ただ、講演が始まっているにも関わらず、雑談が止まない参加者の数とセミナーの関心度は、関連性があるかもしれません。

 プログラム内容は以下のとおりです。

1.池本幸生(東京大学)「コーヒー価格の変動とコーヒー危機」

2.川島良彰(㈱ミカフェート)「コーヒーとSDGs、生産国の現状」

3.青柳信弥 (Aoyagi Coffee Factory)「SDGsとフェアトレード」

4.玉田侑希(青年海外協力隊事務局) 「ルワンダ報告と海外協力隊募集について」

 普段のような、ネットや書籍、又聞きの情報などから知識と異なり、直接現地で見聞きしたり体験した人の話を聞くことは貴重な経験です。しかし、池本先生の奥歯に物の挟まったような言い回しから、その奥に挟まった物の正体を明確にしないままにされることには、とても歯がゆい気持ちがし、倫理的にどうなの?ってな気持ちです。

 また、川島氏が素晴らしい活動をしている事を知り、新ブランド「CAFÉ REVOLUCIÓN(カフェ レボルシオン)」やサントリー「BOSS」とのコラボとの関係性も、つながるような気がしました。ただ、そうした取り組みを積み重ねても、COEの販売割合が全体の1%にも満たないのと同じで、巨大資本や投資家に対しては無力感を抱いてしまいます。

 「小さことからコツコツと!」というのは理解できます。また、正しい事実や課題を知ることも大切です。しかし、大きな影響力を持つ相手を名指しできないままでは、「コーヒーの世界を変える」には具体的な解決策不足だと言えます。その点、珈琲狂の掲げた新たなゴール(目標)の方が分かりやすいと感じます。

1.アメリカ支配を排除しよう

2.経済後退を受け入れよう

3.スコアや認証をやめよう

4.健康論議をゼロに

5.他の嗜好品へ目を向けよう

 それとも、コーヒー産業が取り組むべきSDGsの解説本が出れば、少しは変わってくるんでしょうか?早く発行してもらいたいものです。

 そんなモヤモヤした中で嬉しかったのが、青年海外協力隊員の活動報告です。ルワンダの田舎町で奮闘努力する様子を聞き、こうした若い人が、名駅前を歩く人混みの中にもきっと居ると思うと、まだまだ捨てたもんじゃないと思えるのでした。(人混みは苦手です。)

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ベトナムのお土産

 なんと!二日続いて、ベトナムのお土産を頂きました。一つは、パッケージに「vinamit」と書かれたスナック菓子です。「マンゴーのお菓子」と言われ渡されたのですが、パッケージをよく見ると、オーガニック・ジャックフルーツと書かれているため、どうやら違う物のようです。でも、味はマンゴーそっくりで、さっくりした噛み応に、ついつい手が伸びてしまいます。

 「ジャックフルーツ」とは、ベトナムを代表するフルーツのようで、見た目はドリアンのようにとげとげしていて、サイズは楕円形の大き目です。果肉はマンゴーのように黄色く、トロッとした質感だそうです。そんなジャックフルーツをチップス状に仕上げたお菓子が「vinamit」でした。美味しい!! 

 もう一つは、ベトナム・コーヒーです。ただし、このコーヒーはベトナム式ドリッパーを模した形になっており、一見すると普通のドリップバッグと同じかと思いきや、コーヒーの粉が紙コップの下層の薄い紙に挟まれているため、ベトナム式の淹れ方を楽しめる構造なのです。

 筒状に包装された物の中から、わざわざ「私が喜ぶだろう」と思って一つ届けてくれました。そのため、パッケージを見ることが出来ないため、コーヒーの詳細な情報は分かりませんが、私が持っているベトナム式ドリッパーと同様に淹れてみることにします。

 最初に、コーヒーカップへ練乳を適量(多目が良い)入れます。そして、全体が湿るようにお湯を注いで蒸らしをします。30秒ほど待って、一気に紙コップの上部まで注ぎ込み、抽出液が落ちるのを待ちます。抽出されたらドリップ・コップ(その名称は不明)のようなものを外して、底の練乳と良く混ぜてから飲みます。

 うっ!あっ!だめだ!分かってはいたものの、私にはロブの香りは無理です。以前来店されたベトナムの方が言っていましたが、現地ではもっと練乳を入れて甘~くして飲むようですが、練乳でいくら甘くしても飲めそうにありませんでした。せっかく頂いたのに申し訳ないと思いながらも、日本に居ながらにして、ベトナムのスナックとベトナム式コーヒーで、現地の気分を堪能したのでありました。感謝!感謝!

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嗜好品だもの

 コーヒーは嗜好品だといわれるだけに、お客様の好みは様々で、コーヒー豆を購入される種類も中煎りから深煎りまで、想像以上に別れています。そのため、お客様の希望に沿うように、お店では十数種類のコーヒーを提供しているものの、アイスコーヒーに限っては一種類のみとなっていました。

 以前から、「アイスコーヒーには選択肢が無い!」と思っていたところに、お客さんが「これあげる!」といって、サントリーとコーヒーハンター川島良彰氏とのコラボ商品である、「プレミアムボス コーヒーハンターズセレクション 無糖」を手渡されました。コロンビア・ウィラ産のスプレモ豆を使用している商品で、正真正銘のアラビカ豆のアイスコーヒーです。

 そんなタイミングもあって、お客様のアイスコーヒーに関する嗜好性を三種類のコーヒーで確かめることにしたのです。

A:まめ蔵で提供しているアイスコーヒー

 マンデリン ビンタンリマを使用

B:プレミアムボス コーヒーハンターズセレクション 無糖

 コーヒー豆の農園から焙煎に至る全工程において徹底的にこだわり抜き、世界最高レベルのコーヒーを追求し続けている“コーヒーハンター”José(ホセ)川島良彰氏との共同開発商品

C:ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー(無糖)

 豊かな香り、すっきりとした後味、飲みやすさが魅力。アイスコーヒーをよく飲まれる方やご家族みんなで楽しむ方にもぴったりと謳っている商品 

 試飲してもらうお客様は、来店される方全てを対象とし、ブラックで飲む方やミルクと砂糖で飲む方を分けることなく、「アイスコーヒーのアンケートにお答えください。」とだけ伝え、お客様の好きなコーヒーを答えていただく形式としました。

 こんな「リアルガチ!」で行えば、まめ蔵のアイスコーヒーが選ばれなかったら、「ヤバいよ!ヤバいよ!」ってなるので、他店 じゃ絶対行わないでしょうが、やっぱり気になることは確かめたいという思いが強いため、「お前はバカか!?」と言われても、やってしまいました。

 序盤は、Bが一歩リード。「AよりBは、苦味が柔らかくて好き。」といった感想が多い中、男性陣からはAの支持が出てきました。ところが、年配女性から「Cが飲みやすい。」と声が出始め、三者拮抗してきます。「Cは無いだろう?」と思い込んでいた自分の浅はかさを反省するのでした。

 事前に用意していた試飲用カップ100個が無くなったので、33名の方々にご協力いただいたことになります。結果的にはAが12人、B14人、C7人とBが少し多いものの、お客様の嗜好が想像以上に別れていることに驚きました。Aのまめ蔵のアイスコーヒーが全く選ばれなかったこともなく、「オーマイガー!」とはならずホッとしたものの、正直な感想を聞くことが出来き、良い機会だったと思います。

 お客様の好みは千差万別です。だからといって多種多様の商品に拘らず、まめ蔵のアイスコーヒーは「これです!」ってスタイルで良い事も分かりました。不味ければ、そもそも注文されませんからね。 

 それと、来週行われるコーヒーサロンでの講師をされる川島良彰氏に忖度し、Bの割合を多くしたりしておりません。コーヒーは嗜好品だもの。

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待ち時間に観た映画

 定休日の月曜日、約6か月ぶりに眼科へ受診しました。朝9時に行くと、既に受付ロビー内はいっぱいで、カウンターで待ち時間を尋ね、約1時間待ちだと知ることになります。相変わらず混み合う時間帯だと嘆きながら、あらかじめ用意したFire 7 タブレットを取り出し、ダウンロードしていたアニメ映画「言の葉の庭」(20135月公開 監督:新海誠)を見ることにしたのでした。

 この「言の葉の庭」は46分という長さで、待ち時間の間に見るには丁度良い作品です。内容はというと、『少し大人びて、少し複雑な家庭に暮らす高校1年生の孝雄が、靴職人の夢を持ちながらモヤモヤした高校生活の中で、雨の降る日の1限目は学校をさぼり、靴のデッサンをしに、新宿御苑の中にある東屋へ通っていた。そこで朝から缶ビールを飲んでいる年上の女性と出会い、去り際に投げかけられた万葉集のある一篇に、孝雄が引き付けられます。どちらともなく雨の降る朝に逢うようになって、孝雄はこの女性に惹かれ、靴を作ってあげたいと思い始めるのでした。それぞれが抱える思いと現実との狭間で、二人が苦悩する姿を描いている。』といったところでしょうか。

 それよりも、新海誠作品とあって、雨の表現が豊かです。特に水面や、濡れたタイルには目を奪われます。一部CGでは?と思える映像は、開始の1カットで分かるくらいです。それに、色々な雨の形態にもこだわっており、激しい雨音や雷音もいい演出でした。

 去り際に投げかけられた万葉集の一篇は、2513番の「鳴神(ナルカミ)の光りとよみてさし曇り、雨さへ降れや。君は留らむ」であり、終盤に孝雄が返したものが、2514番の「鳴神の光りとよみて降らずとも、我は止らむ。妹し止めてば」でした。雷が鳴って雨が降れば、あなたを留めておけるのにという想いに対し、雷が鳴って雨が降らなくとも、あなたが言えば留まるのに。今では失ってしまったような恋心ですが、「恋」はその昔「孤悲」と書いていたそうで、孤独に悲しいと表わす通り、愛に至る前の孤独さを誰かに癒し求める物語です。

 エンドロールの後に、「物語に登場する公園は新宿御苑をモデルに描かれておりますが、実際には新宿御苑での飲酒は禁止されておりますことにご注意ください。」と書かれていたのをみつけ、急に現実の世界に引き戻されます。同時に、高校時代に恋心を抱いていた古典の新任教師のことを思い出し、現在の年齢を暗算したとたん、考えるのを止めてしまう自分がいるのでした。

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七夕飾りが間に合いました

 71日から隔離生活をしていたこともあって、7日の七夕祭りを忘れていました。ラジオから流れるパーソナリティーの会話から気づき、毎年、我が家で行っている七夕飾りをしなければと、昨日の夕方になって妻に短冊の在庫があることを確認します。

 そして、帰宅後に竹やぶに入って慌てて玄関先に杖付けたのでした。丁度、友人の結婚式へ出席するために次女が帰ってきていたので、4人で短冊に願いを書き込み、何とか間に合ったのでした。

 今夜は、七夕にちなんだ、そうめん(77日はそうめんの日)か、織姫と彦星を祝ってちらし寿司にするか、はたまた、切り口が「星型」に見えるオクラでも食べてみようかな?なんて思ってみたものの、結局は妻が作ったものを黙って食べることになるのかな。

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帳尻合わせのSDGs

 昨日からお店を再開すると、「快気祝いに来たで!」といって入ってくる方や、本当に快気祝いの品を持参される方までいて、まったく有難いばかりです。また、事前にコーヒー豆を注文された方以外にも、何名もの方が購入していただいたこともあって、朝昼夕と焙煎を続けることができました。

 そんな日に来店された方の中に、SDGsの話題について話ができる人がいたので、勤務先での取り組みについて尋ねてみることにしました。すると、SDGsと名前のついた商品があることや、女性の役職への積極的登用の数値目標など、幾つかの取り組みを聞くことができました。

 調べてみると、県内の大垣共立銀行では、17の目標全てに自社の取り組みを掲げていることをPRしていましたし、同様の取組内容を紹介する金融機関も複数あります。そして、「ジャパンSDGsアワード」第二回(2019年)の特別賞には、岐阜県内の企業である「SUNSHOW GROUP」が受賞していました。さらには、身近な郵便局でも、全ての目標ではないものの、SDGsに取り組んでいるとされています。

 でも、よ~く見ると、既存の取り組みを無理やり17の目標にはめ込んでいることは明白で、SDGsのために新たな取り組みを始めたわけではないようです。とにかく、SDGsにどれだけ取り組んでいるかをアピールすることが、最大の目標となってしまっています。

 なんだか、数字だけが先行して中身が伴わないのを見ると、サラリーマン時代を思い出させます。内容が悪くても数字が出ていれば目をつむり、帳尻合わせが得意な社員が褒められる組織を思い出してしまいます。

 その数値目標を過剰に意識させるのが、SDGsの定期的なモニタリングです。SDGs達成に向けての進捗状況を各国が自分たちで報告を行うというもので、そのレビューが毎年7月頃に行われることから、急にSDGsという名前だけが広がっているようで、各省庁からの指導という名の圧力もあるようです。

 そんな不自然なSDGsもあれば、ちょっとカルト的なSDGsに纏わる話もあります。「ゴールの数が中途半端な17個にしたのは、18という数字が悪魔を連想させる数字だから。」とか、「17のゴールを細分化したターゲットの総数が169であり、13×13169という悪魔の数字が隠されている。」ものまで、さらには、「13番目のゴールのアイコンのデザインに目が使われており、プロビデンスの目やフリーメイソンを連想させる。」といったものから、「伊勢志摩サミットの場で、様々な人々17名が二人三脚でSDGsをアピールしたのは、1718脚となって、18という悪魔の数字になる。」と、言ったもの勝ちで、帳尻合わせのSDGs、肝心の中身については触れないものも気になります。

 ところで、コーヒー業界のSDGsについては、珈琲狂がSDGsを通して考えるコーヒー」で明快な正論を出しているので、17日(15日が正しい)に行われる「コーヒーサロン」は欠席してもいいかな。それとも、むちゃな正論に対して、どんな答えを出すのか確かめに行ってみようかな?などと思ってみたりします。

 それにしても、政治に利用されているSDGsは、いったい何処を目標にしているのか良くわかりません。

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久々の手話通訳

 昨夜は、土岐市肥田町の青少年育成会大集会へ、手話サークル竹の子メンバーとともに手話通訳者として参加してきました。本来ならば幾つかの場面で通訳を担当するところでしたが、なにせ、病み上がりということで、作文通訳のみで免除となり多少気が楽でした。

  市内の各町で同様のイベントが行われますが、今回は夜に開催されたこともあって、久々の手話通訳の出番となります。また、手話通訳が付く会場が数少ないという現実もあり、私にとっては、お店に来店される聴覚障害者との気楽な会話しか手話を使用していないため、多くの方々に見られる場所での通訳は貴重な時間でもあります。

 こうした会場での手話通訳は、手話をテレビ画面の片隅に映るだけの遠い存在ではなく、身近なものとして感じていただくことと、通訳者にとって多くを学ぶ場所となるため、有意義な活動です。ただ、こうしたイベントでの手話通訳が必要であるのですが、それ以上に、日常生活の中には手話通訳が必要な場面が多く存在します。

 ただ、その必要性が表面化しないという側面もあって、「テレビには字幕がある」、「筆談で通じる」、「家族がいる」、「特に困った様子が無い」といった誤解を生むことが多々あるのも現実です。

 しかし、「すべてのテレビ画面に字幕がつかないし、字幕のある日本映画はほんの僅かです」、「筆談で通じるのではなく、通じた感じであって、健聴者のような文書の理解力はかなり個人差があります」、「家族が全ての時間一緒にいるわけではないし、聴覚障害の理解者とは限らない」、そして、「特に困った素振りをあえて見せない」ってのもあります。実際に理解できなかったことや、困ったことがあっても、何もなかったように「やり過ごす」知恵で、社会の中に溶け込もうとした人々もいたのです。

 そんな事を感じながら、久々の手話通訳を行ったのでした。 

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快気祝いの焙煎

 今回、自分の人生の中で、初めて入院生活を経験しました。妻は「休養になったでしょ?」といいましたが、痛いし、退屈だし、ちょっと不安な気持ちで悶々と過ごしており、休養とは言い難い時間です。しかし、確かに日常では経験できない、貴重な時間であったことには間違いありません。

 臨時休業する前に「どうして臨時休業するの?」と聞かれることもあって、事情を説明していると、意外にも同じ経験をされた方が多いことも知り、安堵したり、逆に脅かされたりと、複雑な思いで入院生活を送りましたが、無事に退院の日を迎えることが出来ました。家族には感謝するばかりです。「入院したら痩せるんじゃないの?」と娘たちか言われたものの、画像のような食事をしていることもあって、入院前と変わらぬ体重に嬉しいのやら悲しいのやら複雑な気分です。

 そして、現在、お店に来て焙煎を始めました。臨時休業前に焙煎量を抑えていたこともあって、商品棚のコーヒー豆が極端に少なくなっています。それに、嬉しいことに「まめ蔵ブレンド」に1kgの注文が入り、夕方までに準備しなければなりません。 

また、焙煎していると「そろそろ、あの方も来ることだろうか?」などと、焙煎する種類が徐々に増えてきます。接客は立ち仕事が多かったり、屈んだりと体に負担がかかりますが、焙煎は座っている時間が長く、つくづく都合が良いと思いながら、体を慣らしながらの焙煎に、「快気祝いの焙煎」ってことか?と、一人思ってみるのでした。

 

 

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公民館講座

 泉西公民館から依頼され、公民館講座としてコーヒー講座を始めてか3年目となります。講座は1年に6月・10月の2回を目安に行っており、今回、71日とズレ込んだのは、お店の定休日である月曜日と公民館主事などの都合を考慮しているためです。 

 9時の開館に間に合わせるため、事前に搬入する抽出道具類等を準備するのですが、年を追うごとに搬入する物が増えていっているのが目に見えて分かります。「あれもやってみたい。」「これもあったらいいかも。」と増え続けていくのも、講師として自分が楽しめるようにしたいという自己満足によるもので、受講者に喜んでもらいたいという視点に立っていないのです。 

 公民館で行う講座としては、必要以上に種類の多いコーヒーを飲ませるし、美味しくないと分かっているロブスタも飲ませるし、受講者が家庭では行わないような道具や抽出方法を説明したりと、やりたい放題の講座となっています。きっと、「役に立たないコーヒー講座だった!」と感想を持たれていると確信しているものの、こうして受講してくださる方がいるので、これからも好き勝手の内容にするつもりです。 

 ちなみに、今回、受講者の方々に飲んでいただいたコーヒーは、 

・ベトナムのロブスタ 

・エチオピア 

・パプアニューギニア 

・ブラジル(ナチュラル) 

・ブラジル(ウオッシュド) 

・ケニア(ウオッシュド) 

・ケニア(ナチュラル) 

・コロンビア 

です。 

 あっという間の二時間となり、会場の様子を撮る事も忘れたため、搬入した荷物の画像を張り付けときます。午前中に遊んだ後は、いよいよHPへGO! 

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