■ 2015年11月 ブログ

話題のスポット

 来店されるお客様との会話の中で、観光スポットとなっている場所について話題になることがあります。「そうらしいですね~!」「ヘ~そうなんですか?!」などと話していると一度見てみたくなるものです。そんな訳で、今回は岐阜県関市の「今、話題のスポット」をドライブしてきました。

■モネの池

  関市板取下根道上448番地にある根道神社 (ねみちじんじゃ)の横にある貯水池が、この地を訪れた観光客たちから「クロード・モネの絵画『睡蓮』の連作を彷彿とさせる」と評判になっています。特にネットを通じてアマチュア写真家が撮影した画像が話題になり、ローカルのテレビ局までがニュース番組の中で取り上げるほどです。どこにでもあるような田舎町の神社の池なのですが、湧水の透明度が高くて、池に泳ぐ鯉が絵に描いたように美しいのです。平日にも関わらず引っ切り無しに見学者が訪れる観光スポットになっています。

■五郎丸ポーズの仏像

 関市日吉町の関善光寺に安置されている仏像が、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手がキック前に取るルーティンの「合掌ポーズ」にそっくりだと話題になっています。この仏像は境内の大日堂にある銅製の座像「宝冠大日如来(ほうかんだいにちにょらい)」(高さ約3メートル)。仏像が両手で示す象徴的なポーズである「印相(いんそう)」は両手の親指と人さし指の第1関節を合わせ、残り3本の右指が左手の中指から小指にかけて覆っています。参拝者から「五郎丸選手のポーズに似ている」と指摘された住職が、自身のフェイスブックに「関の五郎丸」と紹介して広まったんだとか。本尊の丈六阿弥陀如来は木造仏としては岐阜県最大の大きさで、約五百年前に作られた立派なものだけに、五郎丸ポーズの仏像だけに注目が集まるのも残念かな。そして、ここも参拝客が平日にもかかわらず大変多かった。

 今回、関市にある話題のスポットを見てきましたが、話題はいつしか下火になってしまうものです、時期をしばらく置いて改めて訪問してみたいと思います。また、次に話題になりそうなのが、岐阜県加茂郡八百津町にある杉原千畝記念館だろう。八百津町出身の杉原千畝が第2次世界大戦時、ナチスに迫害されたユダヤ難民にビザを発給して救いの手を差し伸べ、「日本のシンドラー」とも呼ばれた外交官・杉原千畝の半生を描いた映画が公開されることや、今年9月に杉原千畝関係の記録がユネスコ記憶遺産の国内候補に決定するなど、今後注目されそうです。

 こうした地元岐阜県の話題がでてくることは、全国的に認知度の低い岐阜県民にとっては嬉しい事です。そうした地元の人にも知られない場所を巡るのも今後の楽しみになりそうです。これからもお客様との会話からいろいろな事が広がりそうです。ちなみに、「モネの池」の様子を動画にしてYouTubeにアップしましたので、興味のある方はご覧ください。

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とっくりとっくん設置

 お店の看板下に「とっくりとっくん」を設置しました。「とっくりとっくん」とは、地元の下石町が全国有数のとっくりの産地で、特に裏山地区にとっくりの窯元が多かったことから、地区の有志である徳造社中のメンバーが、40センチ程のとっくりに手足がついたオリジナルキャラクターとして作成したものです。街のあちこちには、囲碁を楽しんだり、釣りをしたり、煙突に登ったとっくんが設置されたり、商店やスーパーなどにも店頭に置かれています。

 今回、同級生の徳造社中のメンバーに依頼していた物が完成し、昨晩届けられたので早速設置したしだいです。事前にデザインを相談し、お店で使用しているカリタのドリップポットと円錐形のドリッパーを形にしてもらいました。ドリップポットに付けている温度計の位置が逆ですが、デザイン上のご愛嬌といったところです。

 意外と気づきにくい場所のため、しばらくは話題にならないと思いますが、目立つ存在としてよりも、「へ~!面白い!こんな所に!」っていう感じの存在になってくれたらいいと思っています。

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ラブドリ夫婦化プロジェクト

 日本家庭用レギュラーコーヒー工業会が日本愛妻家協会とのコラボして、「ラブドリ夫婦化プロジェクト」なるものを始めました。「ラブドリ」とは、同会が提唱する概念のことで、大切な人に愛をこめてレギュラーコーヒーをドリップする行為を指すようです。「ラブドリ夫婦化プロジェクト」は、コーヒーを夫婦間のコミュニケーションツールとして位置づけ、「特に夫から妻にレギュラーコーヒーを淹れることで夫婦関係が「ホッと」したものになり、世界がもっと良くなるはず」という理念で活動し、「ラブドリ夫婦」を世の中に増やしていくことを目的としているんだとか。
 私としては、毎朝妻にコーヒーを淹れている訳ですから、今更「ラブドリ夫婦」なんて言われても違和感があるんですが、家庭でコーヒー淹れて飲む習慣は、夫が妻にであっても、妻が夫にでも関係なく夫婦関係にとって良いことであり、そんな姿を見ている家族にとっても良い習慣だと思います。喫茶店ではなく豆売りの珈琲屋として営業しているのも、そうした家庭で飲む習慣を応援したいと考えているからです。
 プロジェクトの中では「ラブドリ夫婦・テミル五原則」というのがあります。
一、買ってミル 二人で選ぶ一つの味
二、挽いてミル 惹かれあう二人の共同作業
三、祈ってミル フィルター折って、仲なおり
四、淹れてミル ゆっくりじっくり愛を抽出
五、飲んでミル 二人だけの会話の時間
 ここまでくるとお節介な感じがしないでもありません。世の中には色々な夫婦が存在する訳で、「余計なお世話!」と言われてしまうかもしれませんね。プロジェクトでは若い夫婦がモデルになっていましたから、これでいいのかもしれませんが、熟年夫婦にはそれぞれの五原則なんてのもあるのでは?興味のある方は一度プロジェクトの内容を覗いてみては!

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キウイフルーツ

 昨年に続き、妻が同僚からキウイフルーツを沢山いただきました。熟してきたらジャムに加工して、保存ができるように瓶詰にする計画です。お店でもシフォンケーキやロールケーキに使用したいと思っています。本当に感謝!感謝!です。

 キウイフルールは意外にもマタタビ科マタタビ属の果物のようで、キウイと言えばニュージランドを思い浮かべますが実は中国原産だそうです。そして、世界の生産量も一位がダントツでイタリア、二位が中国、そして三位がニュージランドなんだとか。ちなみに、マタタビを食べたことが無いのでキウイフルーツとどのように違うのか興味があるところですが、ネコがマタタビを食べると酔ったようにおかしくなると聞いているので、ちょっと挑戦は避けたいですね。

 しばらくは熟すのを待って、一日がかりでジャム作りに挑戦です。

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感謝を忘れぬように

 早くも開店から6カ月以上経過し、その間に多くのお客様にご利用いただきました。珈琲屋という田舎には似合わぬ商売にも関わらず、既に多くのリピーターも恵まれ、グアテマラのコーヒーを紹介したり、「コーヒーの日」のイベントやティピカ豆を取り上げたり、自分の好きな事ばかりやってきました。

 日々の営業に慣れてくると多少なりとも欲が出てしまい、最近ではクリスマス用のブレンドとお菓子をセットにした商品を考えていたりしたものです。ですが、誰のためのクリスマス商品なのかと言えば、自分の満足のためなのです。むしろ、今しなければいけないのは、お客様に対するクリスマスプレゼントを用意することなのです。

 毎日コーヒーを楽しみにドアを開けていただいている方々へ、感謝の気持ちを忘れぬように、クリスマスのイベントを考えているこの頃です。

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愛岐トンネル群散策

 休みの時間を有意義に過ごしたいのですが、定休日を月曜日にしたことで家の用事が出来なくなっています。今週の月曜日は祝日ということもあり、庭の生垣を電動植木バリカンを使って年に一度の剪定作業を行いました。そんな訳で今回も妻の休みに合わせて臨時休業とさせていただき、以前から行ってみたかった「愛岐トンネル群秋の特別公開」に出かけてきました。

 愛岐トンネル群とは、愛知県の高蔵寺駅と岐阜県の多治見駅間のJR 中央線と庄内川(玉野川・土岐川)を挟んだおよそ8 キロに及ぶ地域に、旧国鉄時代の13 箇所ものトンネル群を擁した廃線跡地(産業遺産)が残っています。廃線されて後は全く手付かずのままだったため、雑草と雑木でジャングル化して足の踏み場なく埋没し、住民からは忘れ去られたままの場所となっていましたが、NPO法人の愛岐トンネル群保存再生委員会によって再生され、風光明媚な遊歩道として蘇ったものです。今回、春と秋の年に2回行われる特別公開のうち、紅葉が綺麗な秋の特別公開期間に行ったのです。

 JR定光寺駅を降りると、普段は無人駅のところに何人もの駅員さんが乗降客の案内をされており、駅から数百メートル先のトンネル群入口に着きます。ここから片道1.7kmの散策道に4か所のトンネルがあり、竹林や紅葉の景色を抜けながら暗闇のトンネルを懐中電灯をつけて、線路跡の砕石を踏みながら歩きます。子どもの頃には地元にも駄知線という鉄道があり、線路の上を歩いたり、線路に耳を当てて音を聞いたりなどのワルさをしたことを思い出しながら歩いていました。

 トンネルを抜けると紅葉だったと言いたいところでしたが、あいにく紅葉は一部にとどまって残念だったのですが、遊歩道に置かれたオブジェや木工作品、SLの動輪を見ながら、林の中で行われるハーモニカや横笛の演奏を聴き、短い時間ながら秋を楽しむことが出来ました。

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ちょっと臨時休業

 今日は税務署の新規申告者向け決算説明会が行われたため、ちょと臨時休業をしてお店を閉めました。説明会の時間は午後の数時間なのですが、中途半端に営業することも出来ないため、思い切って一日を自分の時間として利用することにしたのです。考えてみれば定休日も半日近く店にいるので、貴重な時間になりました。

 それにしても、確定申告に備えての色々な書類や手続きが待ち受けているため、正直憂鬱なこともあるのですが、開業したことによる新たな経験ができるんだとポジティブに考え、少しずつ準備していきたいと思います。専門家に頼るのも簡単ですが、これまでのように自分で調べて学んでいく作業も大切にしていきたいものです。

 そんな説明会の後には、瑞浪市のオギソ画材で開催されている、「シリーズテーマ別小品展 人物画展2」を覗いてきました。11月18日(水)~29日(日)まで行われる小品展は、これまで何度も見てきた地元の作家など17名の作品を見ることができ、遅ればせながら芸術の秋を堪能させてもらいました。中には意外な人物の作品もあり、作者の顔を思い浮かべながら楽しめました。

 作品を楽しみながら店主と会話の中で、こうした絵画を楽しむ若い人がめっきり減った実態を聞かされました。数多くの若者が芸大を卒業しても、画家として生計を立てることが出来ないため、芸術文化が育っていかないことを憂いていました。「この店に来る人も老人ばかりだよ!」って言われ、そうなんだと返す言葉もありませんでした。確かに、すぐ利益の上がるビジネスには国のバックアップがありますが、文化芸術分野は都市に集中して、地方はどんどん消滅していっているように感じます。

 ちょっと臨時休業して、たまには自分の目と耳で見聞を広める時間を作りたいと思う一日でした。

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ゲイシャを飲む

 お客様から、パナマにあるエスメラルダ農園のゲイシャをいただきました。いわゆる「パナマ エスメラルダ スペシャル」といわれる最高級品の豆で、100gが3,500円以上で販売されているような高級豆です。頂いたのが50gなので、これだけでも結構なお値段になります。

 早速一杯頂いた後、残りを持ち帰って妻と共に再度楽しみました。妻の感想は、「苦くなく、コーヒーじゃないみたい。酸味があるけど、浅煎りの酸味と比べて飲みやすく、紅茶のような感じがする。」との感想。確かに、目を閉じて飲むとコーヒーだと思えない飲み物ですね。ゲイシャ独特のフレーバーがあります。私は何度か飲んでいるのですが、毎回不思議な気分と同時に、毎日飲みたいと思うコーヒーではないな~というのが正直な気持ちです。特別なコーヒーには違いありませんが、価格に見合うコーヒーとは未だに思えないのです。

 パナマでは「ベスト・オブ・パナマ」という世界最高峰のコーヒー品評会が行われていますが、2004年の品評会にエスメラルダ農園のゲイシャが出品されると4年連続で優勝し、あまりの快進撃によって、2008年からは『ベスト・オブ・パナマ』から部門の特別枠として「エスメラルダ スペシャル」という農園独自のオークションが開催されるようになりました。そして、とんでもなく高い取引が行われ続けているんです。そこに、日本の商社や珈琲屋の思惑とエスメラルダ農園の商魂が絡み合って、現在も人気商品として君臨しています。

 このエスメラルダ農園の高値によって、ゲイシャ種という品種はパナマの農園に一気に広まり、周辺農園の豆も高値がつくようになりました。そして、ゲイシャは儲かるというので、コスタリカやコロンビア等、中南米をはじめとする様々な産地で栽培されるようになったのですが、やはりこの農園ほどの素晴らしいフレーバーを持つコーヒーは出てきていないようです。何だか、かつてのブルーマウンテンのようです。

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紅葉の季節

 定休日の今日は、数種類の豆を焙煎し、プリンを作った後に明日からのシフォンケーキを焼いていました。気が付いたら半日以上店にいたことになり、気分転換に郵便局と買い物に出かけてきました。その買い物途中にぷらっと多治見の永保寺に立ち寄って、紅葉を一人で楽しみます。境内には何組かが散策されており、あちらこちらでカメラのシャッターを押しておられました。「紅葉狩り」ならぬ、「紅葉撮り」というのが現代の楽しみ方ですね。

 東濃地方には紅葉の名所がありますが、地元の土岐市内でも紅葉を楽しむところがあります。私の場合は、お店の前のハナミズキの落ち葉を掃除しながら、季節の移ろいを感じるだけなのですが、数年前から地元の数か所において、ライトアップでお化粧された紅葉を楽しむプチ名所ができてきました。

 曽木公園(曽木町の温泉施設前の公園で、新聞にも取り上げられます。)
平成27年11月14日(土)~23日(月) 午後5時30分~午後9時

 高山南宮神社奥の穴弘法一帯(土岐津町高山の神社周辺)
平成27年11月14日(土)~23日(月) 午後6時~午後9時

 八王子神社(駄知町の神社)

 11/14(土)~11/21(土)

 旧カクサ邸一般公開(駄知町の旧カクサ邸)

 11月21日(土)

 などの場所ではライトアップされた地元の隠れた名所が存在するのですが、昼間訪れると周りの景色と区別ができないくらい普通の所ってところも田舎らしくて気にいってます。

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好奇心

 好奇心とはWikipediaによると、『物事を探求しようとする根源的な心。自発的な調査・学習や物事の本質を研究するといった知的活動の根源となる感情を言う。』とあります。

 という訳で、先日調べたインドのウオッシュド(水洗処理)のロブスタ種の味を実際に確かめるべく、早速サンプル取り寄せてみました。

 ベトナムのナチュラル(非水洗処理)と比べて明らかに綺麗で、水洗処理による比重選別されたことが分かります。これは期待できそうです。(所詮ロブスタなのですが)

 焙煎については、2ハゼ付近から急激は変化が始まり、あっという間にイタリアンローストまで進んでしまい、一度目は失敗です。二度目は何とかフルシティーローストぐらいで煎り止めしました。意外にも、ベトナムのロブスタで感じた焙煎時のロブ臭も少ないので、いい感じ!

 ペーパードリップで淹れてみます。「うわ!」湯気からロブ臭が鼻につくじゃないですか。恐る恐るカップに注いだインドのロブスタを口に含みましたが、ロブスタ特有の臭みはあるものの、我慢できるレベルで意外に飲めます。深入りにして苦味を出せばエスプレッソに合うのかも!?などと思いながら知的活動は終了しました。

 何でも気になったら自分で確かめたいのが性分なので、これからも好奇心を持って色んなことに挑戦してみたいと思っています。さて、この焙煎したインドのロブスタをカウンターに飲みに来た、不運な友人知人に飲ませてやろうかな~。

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コーヒーの国、インド

 インドと言えば紅茶の国だと思ってしまいますね。でも、実はインドはコーヒーもすごいんです。「びっくりぽんや!」コーヒー豆の産地と言えば、ブラジルが圧倒的にトップなのですが、二位はベトナム、三位はインドネシア、四位はコロンビア、そして五位がインド(2013年)なんです。「びっくりぽんや!」
 インドのコーヒーは実は紅茶よりも歴史が古く、17世紀後半にババブダンというイスラムの巡礼者が、イエメンからカルナータカ州のマイソールにコーヒー豆を持ち込んだのが最初と言われています。アジアで最初にコーヒーの栽培が始まったのですから当然なんです。「びっくりぽんや!」
 コーヒーの栽培はインド南部のカルナータカ州、ケララ州、タミル・ナドゥ州の3州でほぼ9割が栽培されており、以前はロブスタ種が中心だったものが、今ではアラビカ種が2/3を占めるまでになっています。アラビカ種だけみると、なんとアジアで最大の生産量を誇っているんです。「びっくりぽんや!」
 生産量ではアラビカ種が多いのですが、インド産のロブスタ種は、他の地域で栽培されているものとは一線を画したクオリティで知られ、なんとロブスタ種を水洗処理しているんです。「びっくりぽんや!」そして、コーヒー豆の分類も違う呼び方が通っているのです。アラビカ種のウオッシュド(水洗処理)は「プランテ-ション」、非水洗処理(ナチュラル)は「チェリー」と呼び、ロブスタ種のウオッシュド(水洗処理)は「パーチメント」、非水洗処理(ナチュラル)は「ロブスタチェリー」と呼ぶんです。「びっくりぽんや!」
 紅茶が圧倒的に飲まれているインドですが、南部の地域は、以前からコーヒーが飲まれていたようなので、特にコーヒーが注目を浴びてきたのは、Cafe Coffee Day (CCD)というチェーン店が1996年の7月に第1号店をオープンするのですが、ここからインドのカフェ市場の急成長が始まります。2015年6月現在、インド全土で1,530店舗もあり、数年前からスターバックスも進出しているのです。「びっくりぽんや!」
 そんなインドのコーヒーですが、日本ではまだまだ知られてりません。不思議だな~と思っていたら、輸出先のほとんどがヨーロッパで、日本は輸出先の34位で全体の0.52%(2011年度)しかないんです。「びっくりぽんや!」まだまだ、知らないことだらけのインドのコーヒーですが、これからは、「びっくりぽんや!」から、「な~るほど!」に変えていくために、もっと知りたいと思うのでした。

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カウンターへどうぞ

 店舗作りでこだわったものにカウンターがあります。カウンターがあれば自分の仕事ぶりも見られますし、厨房内を汚くすることも出来ないため、常に綺麗にするよう意識しなければなりませんが、それ以上に直接お客さまとの会話ができる事を望んだからです。

 珈琲屋として営む訳ですが、お客様は色々な目的を持ってお店を利用されます。中にはコーヒー自体にあまり興味の無い方もいらっしゃるでしょうし、逆にコーヒーの事に大変詳しい方もお見えになります。そんなコーヒー好きの方との楽しい会話をするためにカウンターが必要だと考えたからです。お買い求めのコーヒー豆を試飲もしないで決めていただくなんて考えられませんし、コーヒーについての情報交換もできます。ちょっとした知識や体験でコーヒーの楽しみ方が膨らめば、コーヒー豆を売るものとしては喜びに堪えません。

 お店のカウンターというと常連さんの座る場所のような感じを持たれますが、友人知人ばかりではなく、一人で静かにコーヒーを楽しむ方も意外に多くいらっしゃいます。コーヒーの事を聞いてみたい方、自分に合うコーヒーを探して見える方、一度、『カウンターへどうぞ!』

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土岐市社会福祉大会

 今日は土岐市社会福祉大会へ手話通訳者として、土岐市総合福祉センターに行ってきました。同時に、手話サークル会員の被表彰者としても出席したのですが、私の席は空席のまま、司会者後ろの通訳者席が定位置となってます。

 福祉大会は例年通りに表彰状及び感謝状の贈呈の他、社会福祉協議会会長はじめとする、挨拶や祝辞があるのですが、分かりやすくて、まとまりのある話をされる方や、早口で取り留めのない内容のものまで、手話通訳をしている者としては内容を把握しながら表現しているので、話の上手い下手が良く分ってしまいます。言葉で人を引き付けるのは本当に難しいものですね。

 後半は、岐阜県レクリエーション協会の会長さん(私を太らせた感じ)が「笑顔は心と体のエネルギー」と題して講演され、笑顔の必要性や効果など説明された後、実際に簡単な遊びを通じてレクリエーションの楽しさを伝えられました。通常の講演通訳と異なり、傍聴していた聴覚障害者の方にゲームのルールやタイミングを伝えなければならず、理解しているかを顔色を伺いながらの手話通訳となり、いつもと違った体験でかえってリラックスしてできた感じがします。

 いつも思う事なのですが、ボランティア活動を行っている方々のほとんどが60歳以上(実際はそれ以上)の顔ぶれで、老々介護ではありませんが、福祉の充実を謳っていても、それを担う人材が少なく高齢化が進むなど、現状は変わらないような気がします。中高生の若年層の参加もあるのですが、ボランティア活動をすれば内申書の評価が良くなるからと参加する人もあるようで、多くの課題が残されたままのような気がしてなりません。

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楽しい ≠ 楽

 来店されるお客さまと色々な会話をするのですが、多くの方が現役を引退されておられます。「無理せず気楽が一番。」「道楽ぐらいがいいよ。」等々ですが、そう話される方々を見て、余り楽しそうには見えません。気ままに友人と出かけたり、夫婦で毎週のようにドライブに行かれる方に対して、羨ましいと感じた事がないのです。
 この世の中には似て非なるものがたくさんあります。その一つに『楽しい(たのしい)』と『楽(らく)』という同じ字を使っても意味合いの違うことです。『楽しい』とは、苦痛、難しさ、大変さなどを乗り越えたり、解決した先に『楽しさ』を感じるもので、そうした『一連のプロセス』全体の事を言うのだと思います。
 同じ字を使う『楽(らく)』は楽しさとはずいぶん違う位置関係にあり、むしろ、楽しいの反対側にあると感じています。努力の先で得た楽は楽しさに繋がるのかもしれませんが、何の努力や準備もせず楽ばかり求めてしまうと、かえって楽しさと離れるばかりとなり、何をやってもつまらない、満足感が得られない、欲求不満状態に陥り、ついには不平不満を言い出して、さらに楽を求めるという結果になってしまうと思うのです。
 楽しさとはプロセスだと思います。あれこれ考えながら準備をし、失敗を繰り返しながらでも結果が出た時には、達成感や満足感から楽しいという感情が初めて生まれます。こうしたプロセスを小さいながらも積み重ねていくことが、大きな楽しさになっていくのだと思います。
 若いころには、仕事の中で小さな成功経験(プロセス=楽しさ)を積み重ねる経験ができた環境がありましたが、元同僚との会話の中でも、そうした余裕が無くなって、ミスの許されない結果重視の職場環境になったと嘆いていましたが、職場に限らず社会全体が余裕のない雰囲気になっているようにも感じます。

 商売として自家焙煎店を経営している私にとっても、経営として成り立つのか結果が全てかもしれませんが、プロセスを大切にしながら、難しさや大変さ、多少の失敗も経験しながら『楽しい』に繋げていきたいと考えています。その中で、小さな峠を越えたり、小さな結果を出した時のご褒美として、妻との旅行もしてみたいものです。(一番の楽しみ)

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ティピカ

 今週は毎日「本日のコーヒー」をティピカにして、ティピカの存在を知ってもらうことを目的にしています。開業当時のコーヒー豆選定では、できるだけ品種の異なる豆を取り入れたかったのですが、生豆単価とお客様に受け入れられる物であるかを考え、ティピカを除いていました。

 ティピカはアラビカ種の中で最も古い品種と言われ、特徴は゛甘味ときれいな酸味″また、なめらかな感触のとても素晴らしい品種です。1967年までコロンビアではティピカ100%の豆を生産していましたが、隔年での収穫など生産性が低くて、現在では栽培が少なくなり、生産性を重視するあまり、゛カツーラ″゛バリエダコロンビア″等の生産性の高い品種が多くなっています。そのため、100%ティピカ種の流通は極めて少なくなっています。

 今回、グアテマラで80年間に渡ってティピカを栽培している農園の豆を使うことになり、゛甘味ときれいな酸味″を体験してもらいたと思い、焙煎度を試行錯誤して扱うことにしましたが、苦みの少ない甘酸っぱい味覚への反応はイマイチのようです。地域性や特徴あるコーヒー飲用習慣の少なさなのか、焙煎の問題なのか分かりませんが、ウケがあまり良くないのです。しかし、特徴あるコーヒーはまだまだ多く存在するので、これからも少しずつ紹介していこうと考えています。

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釣果?

 日曜日は前日の反省もあって、午後の一時間程の間、妻に食器洗いの応援をしてもらいました。その甲斐あってか、なんとか無事に一日を終えることができたのでした。閉店後の掃除も手伝ってもらったおかげで、久しぶりに床屋にも行くことが出来て頭もサッパリです。(サッパリし過ぎている現実もありますが)

 家に帰ると次女が長女と行った釣りの話題になりましたが、釣果はご覧のとおり3匹だけです。餌が少なかったことと、寒さで早々切り上げてきたようです。もっとも姉妹の目的は、近くの産直市場で雲丹イクラ丼&イクラ丼を食べて、えびせんべい等のショッピングなのですから、釣果は関係ないのかもしれません。ちなみに、夕食には娘が買ったてきたアジの干物が並んでおりました。

 定休日の今日は、明日からのグアテマラ・ティピカの焙煎と諸々の用事を済ませ、新メニュー表を印刷して差し替えるなどの準備をしていました。さて、私の方の成果はどうなることでしょう?

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なんてこった

 昨日は陶器祭りの初日という事もあって、お客さんが多いのか少ないのか分からないまま店を開けました。午前中はお馴染みの方々がボチボチと来店され、普段と変わらぬ雰囲気です。のんびり朝の焙煎もできました。

 午後2時過ぎに友人が娘さんと来店した直後、どうゆう訳か次々とお客様が入って来ます。見る見るうちに狭い店内の席が無くなり、お待ちいただくことになってしまいました。「なんてこった!」

 見かねた友人が食器洗いを手伝ってくれ、早々を席を空けてくれました。「なんてこった!」食器洗いの御代はシフォンケーキ代で帳消しだ。

 数組のお客さまが帰られた後に妻と娘が様子を覗きにきました。けれど、いつもと同じぐらいだと思ってか帰ってしまいます。「なんてこった!」その後に直ぐ満席状態。食器が洗えず笑顔も消えます。

 夕方近くに、コロンビア人の方が来店されました。コロンビア人にコロンビアのコーヒーを淹れよう!「なんてこった!」この方はコーヒーが苦手だからと、カフェオレを注文!

 土曜日と日曜日のために用意した、シフォンケーキとロールケーキがなくなってしまい、明日の朝にもう一度作らなきゃ。「なんてこった!」材料が無いので夜のスーパーに直行だ。

 なんやかんやと慌ただしい時間が経過し、お客さんが落ち着いた時に、ちょっと早めに閉店の表示をして溜まった食器を洗い、無事に一日を終えました。

 「なんてこった!」今朝は朝の4時半に起きて、防波堤釣りに行く娘の準備を手伝わされた!今日はどうなることか?

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