■ ブログ 2014年7月

ニーズを知る

 前回作ったロールケーキが妻から好評を得たので、シャルロット生地に抹茶を入れず、斜めに搾って焼いてみました。明日も妻の職場での反応が楽しみです。

 これまでに色々なケーキやクッキーを焼いてきましたが、自分が予想する感想と妻の感想とは異なることが多々ありました。意見が合えば嬉しいのですが、異なると自信がなくなったり、不機嫌になったり、自己中の自分が顔を覗かせます。ですが、異なる意見というのはお客様のニーズであり、一番大切な部分です。

 いつも朝食後に私がコーヒーを淹れて、妻と一緒に過ごす時間を作ります。その際に淹れるコーヒーは毎回ブレンドを変えて、出来上がりをイメージしながら淹れるのですが、妻の感想は時には「今日のは苦味が少ない」「コクがない」などとはっきり意見を言ってくれます。妻は特にコーヒー好きではなく、コーヒーの知識がある訳でもありません。ですが、「今日のコーヒーは好き」と言ってくれるので、客観的な意見として貴重な存在になっています。

 ホームページには、コーヒーのことを知ってもらいたいとの思いで、いくつかの動画を見るようにしてあります。実際のところ、このホームページは一部の方しか知らないので、動画を見る方の8割近くはYouTubeの検索からご覧になっているようです。これまで累計900回程度の閲覧件数がありますが、動画メニューの中で一番見られているのは「パーコレーター」という抽出器具を使って淹れた内容のものです。自分で動画を手作りしているので、それぞれ思い入れもあるのですが、正直是非見てほしいという内容の閲覧件数はとても少ないという現実があります。

 自分が「この商品はいいものです。」というメッセージと、お客様が求める「ニーズ」は異なるということが以上のことからも分かります。だからといって、自分のメッセージ性を弱めることは本来の目的とズレてしまいます。お客様のニーズに応えながら、メッセージを付け加えるようなバランスが必要だと感じるのでした。

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町内の夏祭り

 町内の夏祭りは毎年7月の最終土曜日に行われ、久しぶりに出かけてきました。子供たちが小さい時には毎年出かけていたのですが、大きくなるとともに疎遠になってしまいます。今年は妻が女性の会で参加するので、上手に踊っているのかを検証するのが主な目的でした。「いました。いました。まあまあ上手に踊っているじゃないですか。」と一安心して帰宅するのでありました。

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鰻を食べる

 多治見市が全国で一番の気温を記録したそうです。39.3度!一歩外に出るとサウナに入ったような熱い空気を感じる瞬間がなんとも言えませんね。この季節になると多治見市が話題になりますが、隣の土岐市だって同じくらい、いや、それ以上に暑いのですよ。きっと!アメダスが偶然なかったっていうだけですから。

 そんな時期になると、我が家では恒例の鰻を食べる食事会が行われます。私の誕生日が近いということもあり、子供のころから土用の丑の日と絡めて鰻を食べておりました。今回は山神の「うな山」に家族四人で出かけてきました。やっぱり鰻は美味しいです。特にこの暑い季節だからこそ、体が求めているかのように美味しさが増す感じがします。

 うなぎは飛鳥・奈良時代から滋養強壮にいいとされ、万葉集にも「夏バテでやせてるならうなぎを食べなさい」と歌われています。

『万葉集』巻十六の3853
原文:石麻呂尓吾物申夏痩尓吉跡云物曽武奈伎取喫
訓読文:石麻呂に吾(われ)物申す夏痩せに良しといふ物ぞ鰻(むなぎ)漁(と)り食(め)せ

 夏の土用が有名になったのは、江戸時代の発明家・平賀源内が鰻屋さんから相談を受けたことが由来だといわれています。そのころ丑の日には「う」のつくものを食べると夏負けしないという言い伝えがあり、それにならって「丑の日にはうなぎを食べよう」という広告を軒先に張ったところ大繁盛。他の鰻屋も真似するようになったそうです。鰻にはビタミンA・Eや栄養が豊富なので、真夏や季節の変わり目に食べるのは理にかなっていますね。



 

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モチベーション

 暑い日が続きます。梅雨明けと同時に猛暑日が各地で観測され、ここ土岐市も一歩外に出ると頭から湯気がでてきます。こうした天気だと誰でもやる気がでませんね。サラリーマン時代も感じていましたが、人は外的要因に影響を受けやすいもので、特に天候によってモチベーションが変化します。

 写真は部屋に貼ってある開業フローチャートと訓示です。開業を決めた時から実際に始めるまでのモチベーション維持と計画推進を明確にするため、専門書を参照して拡大コピーし貼り付けました。なにせゼロからのスタートだったので、時間はかかるだろうと考えていましたから、その間のモチベーションをどのように維持していくかが当初からの課題でした。机の前に貼ることで、やるべきことを明確にして「がんばるぞ!」って意識させる大切なツールになっています。ちなみに、成功の為の7つの心がけの内容は、

1、顧客思考

  仕事の評価は人がする

  顧客の支持こそが仕事の成果

2、理念・信念

  目的と手段を間違えるな

  理念実現のために全ては存在する

3、できることはすぐやる

  今という時はもう帰ってこない

  今やれることに全力で取り組む

4、決断力

  保留しない、あいまいにしない

  今できる最高の決断をし続ける

5、あきらめるな

  困難は自己の成長に欠かせない

  ここを乗り越えれば必ず成功がまっている

6、手を抜かない

  常に最善を尽くせ、ベストを尽くせ

  手抜きは人と自分を裏切る行為

7、必ず成功する

  どんなときも成功を信じ、成功を思い描く

  それが成功への一番の近道

       2013年2月10日  水野 政明

 モチベーションを維持する方法は人それぞれ異なると思います。ライバルをイメージして「負けないぞ!」って頑張る人。先輩を目標にして頑張る人。でも、私は、答えは自分自身の中にあると思っています。「比べるのは他の人ではなく、昨日の自分と、今日の自分と、明日の自分。」です。たまには休憩しながら、確実に一歩づつ前に進む努力をしていきたいと考えています。このブログも誰かに見せるためではなく、将来の自分に恥じないような記録を付けているという意味合いが強いのです。

 

 

 

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抹茶のシャルロットロール

 午後から多治見保健所へ出かけることにしたので、午前中に抹茶のシャルロットロールを作ることにしました。実はシャルロットを作るのが初めてだったので、生地を絞りだす時にビビッてしまい、前半部分が細くなってしまいました。そのために厚みが異なるのが見た目にも分かります。ともあれ、サクッとした感じが普通のロールケーキと違っていいですね。

 保健所には今後の申請手順と設備基準の要件を聞いてきました。図面に基づいて質問してきましたが、その時には分かったつもりでも、後から書類に目を通していると疑問に思うこともあり、今後も度々訪問することになりそうです。

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通販の準備

 コーヒー豆の通販は当初から考えており、実際にどのように送付するのか、代金の回収方法はどうするのかなど、具体的にしていく課題は多くありました。将来的にはクレジット決済にすることも考えたいのですが、当面は郵便振替払込みによる代金後払いで行う計画です。そのために、「送付書兼納付依頼書」の様式をエクセルで作成する書式を作り、1kgまで同一料金のポスパケット用の箱やラベルの準備を進めてきました。本来なら、一連の作業を行えるシステムを使いたいのですが、エクセルのマクロも思い出せず、一日中パソコンの前に座っていても一歩も前に進まないので、手作業で行うことに変更しました。まあ、そんなに多くないだろうと気楽に考えているわけです。

 一つのことを行う際には、付随して多く作業がついて回ります。面倒に感じるか、面白いと思えるかによって進み方は異なってきます。自分が続けられる方法がベストだと思うので、今後も興味を持ちながら行っていきたいですね。

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ボランティア連絡協議会

 土岐市のボランティア団体の交流、親睦と啓発を目的としたボランティア連絡協議会があり、今日は可児市のボランティア連絡協議会との交流会に参加してきました。土岐手話サークル竹の子の代表(代役)として参加させてもらいましたが、私が最年少と思われる年齢層でした。それが如実に表れているのが各団体の構成員の高齢化と人材の不足という実態です。「若い人が入ってくれた」というのは、40代・50代を指すもので、いや、60歳で会社を退職された方が新人で入ってくるというのが現状です。多くがボランティアの対象として障がい者や老人施設となっているため、日中の活動が中心となり、社会人の方の活動が難しいという事由があるからなのですが、社会活動に関心が薄くなっている事も見逃せません。いわゆる「人任せ」ですね。

 土岐市のボラ連加入団体は31団体で、それぞれの得意な分野で活動されていますが、同じ活動をされている他の地域との交流や情報交換の場が少ないんじゃないかと感じました。会員の減少と高齢化という課題は土岐手話サークル竹の子も同じです。でも、40年近くも続いてるってすごいよな~。

 ともあれ、高齢者(本人たちは、そう思っていない)のパワーを感じた一日でした。 

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ポストカードカフェ

 電車の移動中に読むための本を選択するとき、本棚から取ったのが「海岸通りポストカードカフェ」でした。気楽に読める小説ということもありますが、自分が絵手紙を書いてきたというのもあり、憧れるカフェだからかもしれません。

 舞台は横浜の、みなとみらいの万国橋のたもとにあるポストカードカフェ。壁一面や天井にまで所狭しと貼り付けられたポストカードは、人々の大切な思い出や気持ちを半永久的に保管してくれる宝物。常連さんや、はじめてのお客さん、時には店員さんなど、それぞれの目線でのストーリーが順番に披露されていていき、少しずつ個々のストーリーが繋がっていきます。封書でもメールでもない、ポストカードだからこその良さが愛情たっぷりに描かれていて、とっても嬉しい気持ちになります。

 私自身、十年以上も前になりますが、ある方を慰めようと約1年の間、絵手紙を出し続けた事がありました。相手にとって望ましいかを考えるよりは、自分自身への後悔の念と戒めのために書き続けていたのかもしれません。結果的良かったのか未だに分かりませんが、手紙というものの力を信じたいと思って書いてたのです。

 本の帯にはこんな文面があります。「メールじゃない。葉書だから書けた、祈りにも似た気持ち。投函された想いは店とともに、生き続ける。どこかに置いてきた自分にも、いつでも会えるよ。」自分の店が将来どんなストーリーを作っていくのか分かりませんが、お客様の思い出に残る店にしていきたいと思うのでした。

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心地よいサービス

 一泊二日で鳥取砂丘と出雲大社へ旅行に出かけてきました。宿泊先は玉造温泉の白石屋という宿で、2013年度じゃらんアワード【泊まって良かった宿】第1位受賞という人気の宿だそうです。実はあまり事前情報のないまま利用したのですが、心地よいサービスが参考となったので考えさせられるきっかけになりました。私が印象に残ったのは次のとおりです。

・宿に到着し車のキーを渡す際に名前を聞かれるのですが、その名前がフロントまで伝わっており、宿帳を書く際には名前と必要事項があらかじめ印刷されており、住所のみ記入すればよかった。なによりも誰が来たかを把握して接客されている。

・部屋に案内される際には非常階段等の説明が行われるのですが、おざなりではなく分かりやすい声と内容だった。

・ルームキーが2つあり、二人が入浴した場合に待ち合わせをする必要がなく、時間を気にすることなく行動がとれる。ルームキーが二つというのは温泉旅館では初めてだったので新鮮だった。

・夕食の食事処に入る際には「お待ちしておりました」と声を掛けられるのですが、スタッフ全員が顔を見るたびに「お待ちしておりました」と声を掛けてくれるので、本当に待っててくれたんじゃないかと思うくらい心地よかった。

・配膳スタッフの笑顔も素晴らしいし、テーブルクロスに使用されている紙には温泉街の手作り観光マップが印刷されており、食事をとりながら温泉街を散策する話題もできて楽しい演出がある。また、テーブルの間隔も広く、隣の席の声が気にならないのもよかった。

・ロビーでは40年の歴史を持つ白石家の社員による縁結びライブショーが行われます。どじょう掬いの体験教室を設けられており、旅の思い出に参加することができ、どじょう掬いの先生が手ほどきして一緒に踊ることができます。やるのも楽しかったですが、見ている妻も喜んでいました。

・ライブショーの完成度が高いのと、ショーの終わりには、恵比須様と弁天様が現れて、部屋に帰るお客様全員に飴を配りながら記念写真を撮ることができる。なんかご利益ありそうな気分にさせる演出がいい。

 全体に押しつけではなく自然に行われているのが印象に残りました。決して豪華な部屋やお風呂場ではないのですが、小奇麗で落ち着いた宿でまた利用したいと思いました。私とは業種が異なりますが、接客という点では共通であり、自分がどこまでお客様を満足させられるのか考える良い機会を得ることができました。

 

 

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ちょっと早い誕生日プレゼント

 来週の誕生日で55歳になります。今日は少しばかり早いのですが、娘二人と妻からタブレット端末をプレゼントされました。めっちゃ嬉しい!使い方はイマイチ分からないのですが、色々やってみたいことが可能になって期待が膨らみます。これも、私がお店を開くにあたって家族が考えた最良のプレゼントなので、感謝!感謝!です。

 実は昨年の誕生日には、娘たちから「エプロン」をプレゼントされました。丁度、名古屋へ洋菓子教室に通っていた時だったので、その時は胸がジ~ンってなりました。脱サラしてお店を始めることについては妻には相談していたものの、娘たちに具体的には話していなかったので、最初は随分驚いていました。そんな中で、誕生日プレゼントがエプロンだったので、応援してくれていることを形で示してくれたことが涙が出るほどうれしかったのです。

 今回は、タブレット端末です。ホームページを作る様子や、資料作りをしている姿を見て選んでくれたと思います。これまでにない高額な物なので、妻も仲間になって三人で購入したものと思います。家族が応援してくれることが一番の励みになりますし、多少時間がかかっても頑張れます。

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鉄とコーヒー豆

 焙煎した豆を同級生の所へ持って行きました。相手は小林輝三君という鍛冶屋さんです。鍛冶屋さんと言ってもヨーロッパの古城を思い起こさせるデザインのエクステリア、ランプや小物類の作品を作っているんです。そんな彼から水牛の香皿をもらったので、お香の代わりにコーヒー豆を載せてみました。いい感じでしょ。コーヒー豆も焙煎したての場合は二酸化炭素を発生するので、しばらくは部屋に香りが漂います。

 これまではコーヒー関連の場所ばかりに訪問してきましたが、異業種の場所に触れると、とても新鮮な感じがします。「鉄とコーヒー豆」なんだか相性がいいみたい。将来どんなコラボレーションができるか楽しみな予感がします。

 

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なぜ地元でやるのか

 焙煎機の見積りと店舗で使用予定の生豆を焙煎するため、久しぶりに大阪へ出かけてきました。朝、土岐市駅から電車に乗る際に、育成会でお世話になった方と出会い、車中で久しぶりにお話しすることができました。その中で話題になったのが店舗の場所です。決して人通りの多くない町で、顧客の少ない地元でするのかという内容です。このことについては、多くの人から言われています。今回は「なぜ地元でやるのか」について説明します。

 実はとてもシンプルな発想からなんです。「美味しいものがあったら、誰に食べてもらいたいですか?」私は、家族、友人、知人、親戚という具合に身の回りにいる方たちです。だから、地元なんです。その方たちはシフォンケーキは好きかもしれませんが、コーヒーはあまり好きではない方もいるかもしれません。ですが、構わないのです。地元でコーヒーの好きな方がいればそれでいいんです。「日本中の方に自分が作ったものを食べてもらいた、飲んでもらいたい」と考える方は大きな店にしたいと考え、全国展開するでしょう。ですが、私は、この町でこの町の人に利用してもらいたいんです。

 私が生まれ育った場所はこの下石町ですし、両親もこの町でお世話になっています。子供たちも自分と同じ学校に通い成長し、今では立派な社会人になりました。大きく儲かる場所ではありませんが、地元に愛される場所になればと考えています。

 もう一つは父親からの影響です。若い時は「父親のようにはなりたくない」なんて反発する一般的な子供でしたが、年を重ねる毎に「父親のような生き方もいいな」と思い始めました。父親は特別な人ではなく、地元の釉薬メーカーで働き、定年後もシルバー人材センターで働きながら、畑仕事をしていました。地域のお年寄りの畑を手伝ったり、保育園の畑のお世話をしたり、生涯に渡って働き続ける真面目が取り柄の人でした。会社員である自分も将来どんな生き方をしたいのかを考えた時、地元で骨を埋めるような生き方をしたいと思うようになりました。ただ、父親のように畑仕事が好きではないし、長く続けられそうな事はと考えた時に、このお店にたどり着いたのです。若い時から妻に「いつかは喫茶店やりたいな」と話していたので、この選択は自然な行動でした。父親のように「真面目が取り柄のマスター」ってのもいいじゃないですか。

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フロアー備品の確認

 業務用カタログを参考にフロアー備品の確認作業をしています。通常の店舗にあるトレイからメニューブックまで店舗イメージに合った商品を選定しながら、単価と必用個数を出して大まかな予算を算出していきます。実際に訪問した店舗の画像(内緒で撮影)を見ながら、あの店はテーブルに常備していないけど、あそこの店はあったけどどうしよう、などと考えながら、そこの店主がどんなスタイルで取り組んでおられるかを想像しながら選定しています。

 例えば、おしぼり一つとっても、業者のビニールにつつまれた物から、店主が一つ一つ巻いて保冷庫にいれた物や使い捨ての物まで様々です。店側の都合やお客様の男女比率によっても異なり、男性が当たり前に行う仕草で、おしぼりで顔を拭くことが女性にとっては不潔に感じることもあり、良いと思ってやっていることが逆効果ということも多々あります。お客様目線と店側の都合に折り合いをつけるのも難しいですね。

 いずれにしても、目に見える形で記録していくと、何が不足していているのかが明確になって気付きを与えるきっかけになりますし、お店に出かける時にも異なる目線で見渡すことができます。老眼の入った私はメガネをずらしながら作業するのがしんどいですが、コツコツと進めていきます。

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手作りコースター

 店舗に使用するメニューブック等の事業用物品を少しずつ準備してますが、今日は妻が手作りコースターを作ってくれました。和風デザインの布を使用してミシン掛けしたものです。感謝!感謝!

 一人で全て決めていくことは結構しんどいもので、色々な人に相談したり、数多くの店舗を目的を持って覗いたりするのですが、自宅に帰って机の前で具体的な案を練る際には一人なんです。そんな時に傍にいてくれる人がいるというのは本当にありがたいです。時々(いつも)トンチンカンなことを言って戸惑わせることもありますが、違う意見というのは、時として迷路に入っているときには新鮮で新たな発見があるものです。これからも、いや、ずっとお世話になります。

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フェアトレードを考える

 コーヒー豆にはいくつかの認制度があります。フェアトレード、グッドインサイド、レインフォレストアライアンス、バードフレンディーなど、生産者との適正な貿易価格や栽培環境に配慮したコーヒー豆に対して個別に認証し、持続可能性を保とうとするものですが、今回はフェアトレードについて考えてみたいと思います。
 フェアトレードの団体は主にFLO、WFTO、EFTAの3つの団体からなるネットワークです。その中でフェアトレードを次のように定めています。
『フェアトレードは、対話、透明性、敬意を基盤とし、より公平な条件下で国際貿易を行うことを目指す貿易パートナーシップである。特に「南」の弱い立場にある生産者や労働者に対し、より良い貿易条件を提供し、かつ彼らの権利を守ることにより、フェアトレードは持続可能な発展に貢献する。フェアトレード団体は(消費者に支持されることによって)、生産者の支援、啓発活動、および従来の国際貿易のルールと慣行を変える運動に積極的に取り組む事を約束する。』
 解りやすく言えば、経済的にも社会的にも弱い立場の開発途上国の人々にとって、時に「アンフェア」で貧困を拡大させるものだという問題意識から、南北の経済格差を解消する「もう一つの貿易の形」としてフェアトレード運動が始まったのです。そして、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指ざす「貿易のしくみ」を 作ることなのです。

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クッションできました

 

 ソファーに使用するクッションを妻に作ってもらいました。デザインはコーヒーに関するもので、コーヒー豆、カップ、リーフ、マキネッタ、の4種類です。以前、大阪のお店に入った時に、ソファーに並んだクッションを見て気に入り、是非真似したいと思っていました。実際、ソファーに座った時の腰のあたりにクッションが心地よい印象を与えてくれます。

 その他にも、布製コースターの作成も妻に依頼しているので、どんな物ができあがるか楽しみですが、まだまだ細かな道具を準備する必要があります。そのために、カタログを業者から貰いに出かけ、メニュー帳用品、店内用品、卓上用品などの細部の確認選定作業が待っています。

 開業に関する情報は書籍やセミナーなどで学んできましたが、実際には細部にわたっての説明はありません。それを具体的にしていく過程は、一人では大変な時もありますが、大変さを楽しむくらいの気持ちで取り組んで行こうと思います。将来、開業を目指す誰かに伝えるつもりで、これからも記録としてこのブログに残していきます。

 

 

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七夕の季節

 

 7月に入ったので家の隣の竹藪の枝を切り、玄関口に七夕飾りを作りました。子供が生まれてから続いている我が家の行事ですが、願い事を書く短冊の内容はほとんど変わっていません。「家内安全」「家族みんなの健康」などの一般的なものばかりですが、こうした行事は大切にしていきたいと思っています。なぜなら家族がいるから行えることだからです。家族がいるから「今年のアジサイはきれいだね」「向日葵も咲いて暑い季節になるね」といった会話が生まれ、互いへの思いやりや共有する時間が生まれるからです。

 珈琲屋を始めるにあたって、豆売りを考えた理由の一つに、家庭でコーヒーを楽しむ時間を作ってもらいたいという願いがありました。お店で普段と違う空間で楽しむことも大切ですが、家庭で一つのテーブルを囲んでコーヒーを飲む時間を持つことで、新しい会話が生まれることを期待しています。コーヒーの味についてでもいいですし、コーヒーのうんちくでもいいでしょう。幸せの時間の始まりは家庭からです。そこから職場や学校、地域へと出かけることはあっても、帰るところはやはり家庭です。そして、終焉を迎える幸せの時間の終わりも家庭なのですから。

 あたりまえに存在しているものの大切さに気づき、その時間を大切にする小道具として私が焙煎したコーヒーが利用されれば、こえほどの喜びはありません。まだ少し時間はかかりそうですが、そうなることを夢見ています。

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