6年目突入

 岐阜県は、516日に国の緊急事態宣言の対象から解除されました。そして25日には、残る東京など首都圏の1都3県と北海道でも、31日までの期限を待たずに解除になったのです。これで、4月7日から実施していた緊急事態が約7週間ぶりに全面解除され、経済社会活動の再開は感染状況などを見極めながら段階的に実施することになりました。 

 そうした背景もあって、来店客数も5月上旬のどん底から中旬以降は順調に増加しているように見えます。ただし、昨年と同じように利用されるまでには至っていません。その主な要因に、女性グループが減ったことが挙げられます。ランチ後にコーヒーを飲みながらおしゃべりしようとか、公民館行事の帰りに「コーヒーでもどう?」といった複数での利用がありません。せいぜい女性2人で利用されるくらいですから、店内の椅子を取り除いて席数を減らしても、意外に影響は少なかったという訳です。 

 そうした来店客数の減少とは逆に、コーヒー豆の販売は1月から3月までの販売額の伸びと比べ、4月と5月は異常とも思える増加となりました。巣篭りや在宅勤務により飲用回数が多くなり、既存のリピーター購入数が増えたことと、家にいる機会が多くなったからインスタントじゃなくコーヒーを淹れてみようと、新たにコーヒー豆を購入される方が増えたようです。来店客数が少なくなったことによる売上の減少分を、コーヒー豆の販売が補う形となっていますが、それでも全体の減少傾向は変わりありません。 

 当初から予想していた通り、この新型コロナウイルスとの付き合いは長くなりそうで、従来のような来店客数が戻るのはかなり先のように思います。また、コーヒー豆の販売増加も在宅勤務や巣篭りの解消もあって、徐々に通常の利用回数になるでしょうし、新規のお客様が引き続き利用して頂ける保証はありません。「コーヒーを淹れるの始めてみたけれど。」になる可能性が高いように思います。いままでの日常生活を取り戻せば、コーヒーを淹れる時間の余裕がなくなってしまう家庭も多いのではないでしょうか。ライフスタイルは簡単には変えられませんから。 

 これまで5年間かけて徐々にコーヒー豆の利用を増やしてきたこともあり、今回のような急激な利用増加は望んでいません。今後も地に根を生やすように、ゆくりと進んで行きたいと思いながら6年目突入です。この新型コロナウイルスと向き合いながら。それにしても、忘れた頃に配達された「アベノマスク」。いったいどうしたものか?