待機中

 連休が終わり、通常の営業を再開していると思い、まめ蔵へ来店される方が数人ありました。残念そうに車が帰っていく姿に、申し訳ない気持ちになります。実際、飲食店などでは一部に再開しているところもあり、その判断が難しいところです。新規の感染者ゼロが5日間続いている県内の状況をみると、もう少し待ってみたいと考えています。 

岐阜県では、新型コロナウイルス感染症のまん延防止に向け、医療機関への通院、食料の買い出し、職場への出勤など、生活の維持に必要な場合を除き、原則として外出しないこと等を要請する緊急事態措置が531日まで延長されました。食事提供施設となっている飲食店(居酒屋を含む。)、料理店、喫茶店等(宅配・テークアウトサービスを含む。)については、基本的に休止を要請しない施設であり、適切な感染防止対策の協力要請と営業時間短縮の協力要請という形になっています。具体的に、営業時間短縮については、朝5時から夜8時までの間の営業を要請し、酒類の提供は夜7時までとすることを要請。(宅配・テークアウトサービスは除く。)という内容です。 

営業時間短縮の協力要請は理解できますが、適切な感染防止対策の協力要請の内容はどのようなものでしょうか。資料を見ると、 

・発熱者等の施設への入場防止として、従業員の検温・体調確認を行い、37.5度以上や体調不良の従業員の出勤を停止。来訪者の検温・体調確認を行い、37.5度以上や体調不良の来訪者の入場を制限。 

・3つの「密」(密閉・密集・密接)の防止として、店舗利用者の入場制限、行列を作らないための工夫や列間隔の確保(約2m間隔の確保)。換気を行う(可能であれば、2つの方向の窓を同時に開ける)。 

・飛沫感染、接触感染の防止として、従業員のマスク着用、手指の消毒、咳エチケット、手洗いの励行。来訪者の入店時等における手指の消毒、咳エチケット、手洗いの励行。店舗、事務所内の定期的な消毒。 

・従業員の通勤などの移動時における感染の防止 

となっています。これなら、以前のようにテーブル間隔を空けて、利用人数制限をお願いすれば何とかなりそうです。 

確かに、「岐阜県新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金」の対象期間が終了したから再開するという店舗もありますが、今、一番考えなければいけないのが、「お客様が安心して利用していただける」環境が整っているかです。諸外国では感染の第二波や第三波が起こったとか、都市部から地方へ飛び火するのではないかといった懸念がある以上、今までのように再開することに少し違和感を覚えます。 

もうひとつ気になっていることは、お客様の感染防止に対する意識が強くなったことです。コーヒー豆の販売のみをしている際の会計時でさえも、お客様が距離を置いて立っていると感じたり、必ずマスクを付けたり消毒を使用するなど、以前にも増してウイルスへの感染に注意を払っています。もっとも、相変わらず無頓着な人もいたりするんですが、雰囲気が変わったことは間違いありません。そうした空気を無視してまでも再開することに抵抗があるのも事実です。 

結局のところ、利用していただけるお客様の意見を聞きながら、来週以降に再開するか判断しようと思っているしだいです。いわば、待機中といったところでしょうか。