気になり調べてみる(2)

 ひょんなことから海外留学生について調べることになりました。そこで、ベトナムやネパールといった留学生が増えたことに気付きます。そういえば、ちょうど一年前にはカレーの話題から始まって、ネパールのコーヒーを扱っている、名古屋市内にある吉岡コーヒーまで繋がったのでした。だた、肝心なところでネパールのコーヒーに辿り着くことができないという、何とも締まらない結果となっています。今回もネパールという国名がでたので、リベンジにネパールコーヒーを飲みに行きたいところですが、このご時世ではしばらくお預けですね。 

 というわけで、ネパールの地図を改めて見てみると、「インドってあんなところまで!」と驚きます。ネパールの横に伸びたインドをよく見ると、紅茶で有名なアッサム州や、ネパールに隣接する西ベンガル州にはダージリンがあります。そのため、ネパールの東にあるイラムは有名なダージリンにとても近く、標高や気候が似ていることもあり、ダージリン系の甘くて芳醇な香りの紅茶が取れるようです。ネパール独自の風味があり、欧米では愛好家が増えてきているため、ほとんどがヨーロッパに出荷されています。(最近は中国も多くなったそうです。

 まめ蔵では、コーヒーが飲めない方のためにインドのアッサムとスリランカのウバを用意していますが、ネパールのイラム・ティーも飲んでみたいものです。ただ、紅茶の飲み方はインドと同じくミルクで煮込んだチャイが主流で、めっちゃ甘いそうですから機会があればというところです。ちなみに、現地のネパール語では「チア」と呼びます。 

 そんな紅茶が飲まれている国ですから、ネパールでコーヒーが栽培されるようになったのは20数年前からということで、まだまだコーヒーの歴史が浅い国です。主にヒマラヤ山脈周辺、アンナブルナ連峰周辺の比較的標高の低い場所で作られ、無農薬で栽培されていることから人気となっています。ただ、生産量は需要に応えるほどではないため、怪しい商売をする業者もあります。 

 インドの低地で作られたコーヒーを「ネパール・オーガニックコーヒー」として販売したり、100%ネパール産をうたいながら、実際はインド産の豆を使っていたり、ネパール産とインド産を混ぜて使うといった手段が横行しています。ネパール国内のポカラ、レイクサイドのカフェで「ネパール・オーガニックコーヒー」として扱われているコーヒーでさえも、ほぼ8割が実はインド産だったりするのですから、信頼できる場所でしか購入できないのが現実なのです。