メリタがマスク

 お客さんから、「コーヒーフィルターでマスクを作ってるらしいじゃないか?」って言われ、また、以前からバカな珈琲屋が「コーヒーフィルターでマスクつくったよ~」とノリノリで拡散している話かと思ったのですが、どうやら今回は、ドイツのコーヒー器具関連企業の「メリタ」が本気で作ったようです。 

 見た目は一般的な台形ドリッパー用のフィルターにも見えるのですが、見た目と違って性能の方は3層フリースで構成されており、EN14683に基づくサージカルマスク規格を満たし、細菌のろ過効率(BFE)が98%を超えるメルトブローン層を含んでいます。市販のコーヒーフィルターを重ねて使用しても効果は期待できませんから、馬鹿な真似はくれぐれもご注意を!

 今回、緊急に必要とされる呼吸マスクの供給のため、メリタではミンデンの工場をマスク生産に切り替えて、大量生産しているそうです。長年のフィルター技術によって、掃除機バッグなどの他のフィルター材料や不織布壁紙など、工業用特殊紙、エアフィルターの主要材料、医療セクター向けのフィルターバッグの開発と製造に特化してきた同社は、今後、ドイツに加えて、米国とブラジルの既存の生産能力を使用して、南北アメリカの国々向けの呼吸マスクを製造することも計画しています。 

日本の三洋産業さんのホームページを見ても、そんな記事は見当たらず、日本とドイツの差を見せつけられた思いがします。