コーヒー産地の感染者数

 コーヒー生豆商社のブログに、「弊社で感染者が出た場合、事務所が閉鎖され、最長1週間ほど出荷作業が停止する可能性があります。」とあり、そのため、店舗の在庫が少ない場合は余裕をもって発注してほしいということでした。同様に、中南米における新型コロナウイルスの影響についても記されており、輸出のロジスティクスにおいてストップしている事実はないものの、日本への輸出に向けた「サンプルの遅延」、「船積み遅延」等が発生する可能性があるいうことです。 

ちなみに、コーヒー輸出国の状況が少しですが紹介されていました。 

■グアテマラ 

外国人の入国原則禁止
各種イベント、スポーツイベント禁止
ショッピングセンター営業停止
21
時から4時まで薬局、生活必需機関以外営業停止
バー、ディスコなどの営業停止
18
時から5時までアルコール、発酵系飲料の提供、消費禁止
■ホンジュラス
首都のテグシガルパ、サンペドロスーラなどの大都市のみ
21
時から6時の間は外出禁止となっています。
■コロンビア
今月に入ってからマスクやトイレットペーパー、消毒液などが市場からなくなり、在宅ワーク率も増加しているようです。
 こうしてみると、少なからずコーヒー市場にも影響が出ることが予想されます。コーヒー豆を生産し流通され、顧客のもとに届けられてお金が動く訳ですから、この停滞した状況が続けば、コーヒー危機が叫ばれる「2050年問題」ではなく、将来「2020年問題」だったなんてことになったりして? 

 ちなみに、ジョンズ・ホプキンス大学が集計している世界の感染者数から、コーヒー生産国の状況を見てみると。(3月26日現在) 

ブラジル:2,554人 

インドネシア:790人 

パナマ:558人 

ペルー:480人 

コロンビア:470人 

コスタリカ:201人 

グアテマラ:24人 

 こんな感染者数が分かります。コーヒー産地は熱帯・亜熱帯地域とうことを考えると、夏になったら減少するといった楽観論は通用しないかもしれません。