日本で最初

 今日から新しいコーヒー豆の販売を始めており、商品名は、「タンザニア サウステラAA」で、中深煎りで焙煎しています。 

 このコーヒー豆の産地は、商品名の通りタンザニアです。タンザニアでコーヒー豆の生産が行われているのは、キリマンジャロ山周辺のアルーシャ地区やモシ地区があります。そして、内陸部ではンゴロンゴ地区、西部ではキゴマ地区、南部ではムベヤ地区やムビンガ地区でアラビカ種が生産されています。それ以外の地区ではカネフォラ種(ロブスタ)が生産されていますが、アラビカ種は全体の7割程生産量のようです。 

全日本コーヒー公正取引協議会によると『キリマンジャロ=タンザニア産アラビカコーヒー豆をいう。但し、ブコバ地区でとれるアラビカコーヒーは含まない。』と規定しているので、「キリマンジャロです!」と言ってもよいのですが、キリマンジャロ山周辺の地域で生産されている訳でもないので、後ろめたさももあって「キリマンジャロ」という名称は使用しません。 

 今回のサウステラAAは、南部のムベヤ地区(Mbeya)のコーヒー豆で、商社ではンベヤ(Mbeya)と表示されているものの、地図表示をみるとムベヤとあります。「ン」の発音が難しいので「ム」になっているんでしょうか。精選方法はウオッシュドで、品種はN39KT423です。N39は、1935年にキリマンジャロに設立されたリャムングコーヒー研究所から1960年代に輩出されたブルボン系の品種です。でも、KT423はどのような品種に由来する物なのか結局分かりませんでした。 

 商品名「サウステラ」の由来は、タンザニア南部で見た星がとてもきれいだったことと、タンザニア南部のCPUから一番優良な、一番星のようなコーヒーを作っていきたいとの想いから、South(南部)+Stella()で「Southtella」 なんだそうです。本当に一番星のようなコーヒーなのかは、実際に飲んで確かめてください。 

 ところで、昨晩になってコーヒー生豆商社からメールはあり、「日本に入港後、初めてこの商品をご購入いただいたのが水野様でした!!本日、ご購入いただきましたのが水野様のみでしたので、2/293/2までは日本で水野様のみが販売する状態となります。」と連絡がありました。ということは、今日からこのコーヒー豆を販売したのが、まめ蔵が日本で最初になるってことです。何と面白い事か!こんな田舎の小さな店だけが、このコーヒー豆を販売しているとは笑えます。初めて好きの方は是非当店で!っていいたけれど、もう売っちゃいましたから一番乗りではないですが。そして、そんな付加情報なんて話してませんし。 

 実は、こんなことを連絡する為のメールではなく、「というのは前置きでして・・・。実は価格入力にミスがあり、本来の価格は〇〇〇〇円/kgです。次回のご発注時は上記価格となりますので、販売価格設定の際、ご注意いただけると幸いです。」というオチがありまして、少しトクして買えちゃいました! 

 思わぬところから、日本で最初を知ることになった日です。でも、どうした?っだけの話なんですがね。