電子決済は利用できません

 お店にいると、電子決済への導入勧誘が時々あります。最近では、〇〇Payや〇ポイントの事業者からのものがあり、〇〇Payは名古屋の人材派遣会社から複数の営業マンがやってきました。〇ポイントは地元の携帯電話営業所から、担当エリアを訪問しているようです。 

 いずれも、セールポイントは利用者の利便性アップと還元策をPRし、事業者にとっても集客力や客単価をアップさせる良い機会だと勧めてきます。まったく、メリットばかりが話題になる電子決済です。 

それにしても、〇〇Payは資金力が半端なく、いつまで決済手数料無料やキャンペーンが続くのだろうか?それだけ、お金をかけてもシェアを奪いたいんでしょうね。そのお金に踊らされ、無駄遣いをしてしまう人たちの多い事か。 

 コーヒー豆を購入されるお客様にも、こうした電子決済の利用実態を尋ねることがあります。還元率の高いサービスや利用可能店舗数の多いものなど、意外に複数の電子決済を利用されており、プールする金額もバラバラになって無駄が多く、お客様曰く「けっこう余分なもの買っちゃうネ。」とも言われます。なんだか無理やり経済活動をさせられているような気がします。 

 日本でのキャッシュレス化が隣国と比べて低いとか、オリンピックを控えて国際基準にしようとか、キャッシュレス化によって町のATMを減らして維持管理費を減らすなどの理由もあるかと思うのですが、人々に無駄遣いを奨励しているようで、日本には馴染まないと思えてなりません。 

 事業者側における決済手数料も、中国のAlipayのように手数料が原則無料であれば、利用者だけでなく加盟店も増やしやすくなります。ただ、GoogleFacebook のように、集まった利用者やデータを基に広告モデルを展開し、付帯サービスへのビジネス展開を図れることで無料化を実現できる反面、常に誰かに監視されているようで薄気味悪さもあります。携帯の位置情報を基に、Googleへの投稿を促されるメールを見ると、「あら、見てたのね。」ってな気分になります。 

朝ドラの「スカーレット」に登場した、ジョージ富士川(西川貴教)の決め台詞「自由は不自由や!」ではないですが、「便利は不便や!」といったところでしょうか。そんな違和感もあって、当店では「電子決済は利用できません」との意思表示をさせてもらいます。