節分会

 昨日は、我が家の節分準備を済ませ、お店に行って焙煎を始めます。ところが、外では電気工事の車両が何台も並び始めザワザワとします。昼から2時間ほど停電になることを思い出し、3種類のコーヒー生豆を焙煎して今回は終了です。そこで、偶然にも節分の日に定休日になったこともあり、車で名古屋市守山区にある「龍泉寺」まで向かうことにしました。 

 龍泉寺は、荒子観音、笠寺観音、甚目寺観音と並んで尾張四観音のひとつと数えられており、家康公が名古屋城を築城した際に、名古屋城から見て鬼門の方角にあたる寺院を名古屋城の鎮護として尾張四観音と定めたことがはじまりです。毎年23日の「節分会(せつぶんえ)」が行われ、参道には屋台が多く並び参拝者で賑わっています。 

 祈祷(5000円から)を受けた人は豆まきをすることができ、23日の午後515分頃より「福木・福餅投げ」が行われて、福木・福餅を取ると一年「福」が訪れるといわれています。けれど、人混みを見ると「福」どころか怪我をしてしまいそうなので、ご利益のありそうな「福豆」を受けて、自宅の豆まきに使用することにしました。 

 この龍泉寺は庄内川が大きく左に曲がる山上にあり、展望台からは春日井市街が一望できます。大きく広がる濃尾平野を感じながら西を見ると伊吹山、北には木曽の山々を眺めることが出来ることら、戦国時代には陣所と使用されることもあり、1584年の長久手の合戦では、尾張・小幡城に進出した徳川家康を討つべく犬山城から進撃した羽柴秀吉が、夕暮れとなったために竜泉寺を陣所としたそうです。また、境内の一部に「太閤堀」(一夜堀)と呼ばれる空堀があり、豊臣秀吉が築いたものとされています。 

 そんな戦国時代の要所でもあったことから、何度も火を放たれており、その度に再興されてきたようです。丁度、大河ドラマが放映された翌日ということもあり、節分の日にちなみ「節分会」の行われる龍泉寺にドライブへ行った休日となりました。