大河ドラマ館へ

 日曜日に2週遅れで放送されたのが、NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」です。ネットニュースでは、「こんなに色鮮やかな大河ドラマは見たことがない」「衣装がカラフルで見とれる」などと評価する意見が出る一方、「目がチカチカする」との声も上がったとか、急遽代役となり撮り直しが行われたにもかかわらず、「もう代役じゃない」「違和感ない」などといった意見など、国民総評論家のような声には興味はないのです。 

 それよりも、主人公である明智光秀の出生地がはっきりしないものの、岐阜県内では岐阜市・可児市・恵那市に、大河ドラマに登場する衣装や小道具を展示する大河ドラマ館が設されています。様々な関連グッズやイベントで一儲けしようとしていることもあって、この地域の関心度が気になっているところです。今日も、来店されるお客様の会話には大河ドラマがありました。 

ビデオリサーチが20日に発表したものによれば、初回の平均視聴率は、関東地区で19.1%、関西地区で19.33%、北部九州地区で18.9%、名古屋地区で20.6%と、やはり東海地区は他地域とくらべて関心が高かったようです。 

そこで、放送翌日の月曜日、「可児市の花フェスタ記念公園内にオープンした大河ドラマ館には、さぞかし大勢の人が来ているだろうと。」と思い、開館時間9時頃に駐車場へ車を停めると、広い駐車場は私の車のみでした。「何か変?開館時間を間違えた?」などと疑心暗鬼で公園ゲートをくぐります。 

 大河ドラマ館があるのは、公園西ゲートを入ってすぐの「花のミュージアム」一帯です。ミュージアム内の一階ホール部分が有料のドラマ館になっており、一階から二階までなだらかなスロープが続いている「ステップギャラリー」部分が、市独自の光秀紹介コーナーに改修されています。ドラマ館では出演者の等身大のパネルが展示されているほか、光秀役の長谷川博己さんが着用したカラフルな衣装のレプリカの展示、ドラマの初回放送分を中心に映像が流れる案内ビデオがあります。 

 有料のドラマ館にしては、出演者の説明パネルやサインパネルが目につくわりに、光秀の住居セットの陳腐な模型や、セットに拘った説明ばかりで、「もう終わりなの?」と思ってしまう内容でした。等身大のパネルを見て、「石川さゆりってちっちゃ!」と思ったり、合成写真の「なれルンです」で遊んでみたものの、見応えの無いドラマ館でありました。 

 ちなみに、ドラマ館のある「花のミュージアム」に30分程いましたが、誰も入場されることもなく、「本当に関心のある人いるの?」と感じたしだいです。