珈琲屋へ道半ば

 今年最後の営業日を迎えました。この一年間も多くのお客様が来店され、楽しい出会いに恵まれました。カウンターに座られた方やコーヒー豆を買われる方に声をかけながら、自分の知らない分野を知ることができ、気付きや発見をしながら様々な事柄に興味を持って生活できることに感謝するばかりです。35年余りのサラリーマン生活から全く異なる分野で新たな挑戦を始めましたが、一歩踏み出して本当に良かったと思っています。 

 そんな充実した生活が今後も継続してできるように、今年一年間の珈琲屋としての実績を数字にしてみることにします。数字は嘘をつかないので、客観的に自分自身を振り返るには大いに参考になります。もちろん、数字に表せない大切なものもありますが、自分に忖度しない良い意味でのツールです。 

 20155月に開業してから5年弱となる期間を、「コーヒー豆の月別販売推移」にして見てみると、4月と9月に前年割れになっているものの、翌月には減少分を取り戻しており、全体的に僅かながらも年々上昇傾向にあります。夏場のコーヒー豆減少時期も減少幅は抑えられており、少しばかり安定してきました。 

 お店全体の販売実績に占める割合を項目別にしたグラフを見ると、2018年にカップで提供するコーヒーが54%、コーヒー豆30%が、2019年にはコーヒー49%、コーヒー豆35%なり、それ以外の項目は横ばいになっています。全体の販売額は微増ですから、カップのコーヒーからコーヒー豆に少しだけ移行したかっこうですが、コーヒー豆を購入されるお客様は従来のリピーターから、新たにリピーターになった方、既存の利用者が来店されなくなったりと、内容な大きく変化しています。 

 セカンドライフとしてゆっくり長く続けたいという思いから、多くの売り上げを望むのではなく、リピーターに支えられながら、体力的・精神的に長く続けるために珈琲屋としてスタートしました。しかし、コーヒー豆のウエートは30%から35%になっただけであり、50%にするのが当面の目標ですから、珈琲屋へ道半ばといったところです。こんな状態で「珈琲屋です!」というのは大変恥ずかしいばかりですが、自分へ叱咤激励する意味でも「珈琲屋」だという意識を持って、精進したいと思っています。 

 これからも、珈琲屋を目指す「まめ蔵」をどうぞよろしくお願いいします。