松茸を食す

 今夜は、我が家で秋の恒例行事となった、鬼岩温泉にあるペンション・パサージュでの食事会です。目的はもちろん秋の味覚の松茸ですが、中国産の松茸だと分かっていても、この季節でしか味わえない味と香りを楽しんだのです。 

 松茸料理を楽しめる店は色々あるものの、リーズナブルで品数の多いペンション・パサージュは人気の場所となっており、この日の夜も駐車場には送迎バスが2台並んでいました。そして、車から降りると松茸の香りが漂ってきます。その香りに誘われて店内に入り、松茸のすき焼、土瓶蒸し、天ぷら、松茸ご飯、茶碗蒸しと松茸づくしを堪能しました。 

 確かに美味しく満足した食事ですが、食事をしながら「やはり松茸は年に一度しか食べられないね。」といった会話になります。そんな特別なキノコである松茸も、ちょうど一年前に「バカマツタケの完全人工栽培に成功」と発表した、肥料メーカーの多木化学(兵庫県加古川市)の株価が、2500円から6000円まで急騰して騒がれたけど、未だに店頭に並んでいない。どうなっているのかと思い、当時の記事を読むと「生産性を高めてコストを引き下げる研究に取り組み、3年後の商品化をめざす。」とある。すると、あと2年先か! 

 そんなことを考えながら、今年も年に一度だけの松茸に満足したのでした。