今年も行きます

 今年も、911日(水)~13日(金)の三日間開催される、「SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション 2019」へ、一日だけですが行く予定にしています。昨年なら、既に開催一か月前には事前受付とセミナー申し込みが出来たのですが、今年は開催時期が早くなったことで詳細が不明のため、臨時休業日が未だに決められていません。 

 このイベントは開業前から行っており、多くの情報や刺激を受けることができるため、毎年出かけています。テーマも時代に即したものへ変遷し、 

2014年:「サプライズ」 

2015年:「多様性への招待」 

2016年:「多様性と革新」

2017年:「革新の時」

2018年:「コーヒーの持続可能な未来」

そして、2019年は「Innovation with Hospitality」と横文字となりました。確かに昨年から多くの海外企業(主に中国)が出店していることから、対象者に合わせるのも必要かもしれません。お客さんの中にも中国企業と取引している方があり、初めて出展するので三日間サポートすると言っていました。 

日本スペシャルティコーヒー協会会長の丸山健太郎氏は「イノベーションとホスピタリティは車の両輪」だと言っています。けれど、サラリーマンの経験から感じるのは、「イノベーションとマネージメントは車の両輪」だということです。イノベーションが重要課題だと設定されていても、取り組みが各現場や個人まかせの「スローガン先行型」や、重要課題として取り組まれているが、多くの部分が連続して行われていない「虫食い改革型」を見てきた者としては、絵に描いた餅のように思えるのです。 

業界全体がホスピタリティの必要性を正しく理解しなければ、小手先だけのイノベーションを繰り返すことになりそうな気がします。そもそも、イノベーションは「技術革新」と翻訳されることが多く、どちらかといえば、研究開発活動に偏重した形で捉えられることが多いのです。ただ、必ずしも研究開発のみに特化したものではなく、むしろ、社会や顧客にとっての新たな価値を創造し、広く普及・浸透させていくことの筈です。 

その点で言えば、先日のSDGsの話題で取り上げた、珈琲狂のゴール(目標)が新たなあ価値を創造するのだと思うのです。 

1.アメリカ支配を排除しよう
2.経済後退を受け入れよう
3.スコアや認証をやめよう
4.健康論議をゼロに
5.他の嗜好品へ目を向けよう

でも、同意する人が少なくて片輪走行になり、広く普及・浸透は叶わないと思いますが。 

 さて、今年は、どんな発見や気づきがあるのか楽しみです。