快気祝いの焙煎

 今回、自分の人生の中で、初めて入院生活を経験しました。妻は「休養になったでしょ?」といいましたが、痛いし、退屈だし、ちょっと不安な気持ちで悶々と過ごしており、休養とは言い難い時間です。しかし、確かに日常では経験できない、貴重な時間であったことには間違いありません。

 臨時休業する前に「どうして臨時休業するの?」と聞かれることもあって、事情を説明していると、意外にも同じ経験をされた方が多いことも知り、安堵したり、逆に脅かされたりと、複雑な思いで入院生活を送りましたが、無事に退院の日を迎えることが出来ました。家族には感謝するばかりです。「入院したら痩せるんじゃないの?」と娘たちか言われたものの、画像のような食事をしていることもあって、入院前と変わらぬ体重に嬉しいのやら悲しいのやら複雑な気分です。

 そして、現在、お店に来て焙煎を始めました。臨時休業前に焙煎量を抑えていたこともあって、商品棚のコーヒー豆が極端に少なくなっています。それに、嬉しいことに「まめ蔵ブレンド」に1kgの注文が入り、夕方までに準備しなければなりません。 

また、焙煎していると「そろそろ、あの方も来ることだろうか?」などと、焙煎する種類が徐々に増えてきます。接客は立ち仕事が多かったり、屈んだりと体に負担がかかりますが、焙煎は座っている時間が長く、つくづく都合が良いと思いながら、体を慣らしながらの焙煎に、「快気祝いの焙煎」ってことか?と、一人思ってみるのでした。