品揃え

 昨日の定休日は、売り切れになったガトーショコラを焼きながら、数種類のコーヒー豆の焙煎作業を行いました。そして、今朝も焙煎を行ったので、概ね商品棚のコーヒー豆は新しい豆に入れ替ったことになります。今回は、今週中に来店されるであろうリピーター用の豆も焙煎したため、12種類の商品が棚に並びます。

珈琲屋として、お客様にコーヒー豆の購入を促すためには、魅力的な品揃えが不可欠であることは言うまでもありません。店内の限られたスペースの中で、焙煎度合や産地などを分かりやすく陳列し、興味を持ってもらえるように品揃えすることはもちろん、数量限定の商品はパッケージの色を変え、一定期間ごとに入れ替えるなどしながら、お客様にコーヒーに関心を示してもらえるような仕組みも必要です。

 今回は12種類をそろえましたが、開業からしばらくの間は8種類程度でした。できるだけ焙煎から日数が経過しない新しいコーヒー豆を提供するため、売れ残りを心配して焙煎量をコントロールしたり、不人気な商品を新しい豆に変更するなどの工夫を重ねながら、お客様が選ぶ楽しさや、新しいコーヒー豆を見つける楽しさを提供できるように意識してきました。

 こうして準備した商品ですが、品揃えが多ければ多いほど良い訳でもありません。選択する楽しさよりも、迷って選択する難しさが生じたり、個々のコーヒー豆の違いが明確に区別できない事態を引き起こし、「どれも似たようなもの」と言われてしまいかねません。同時に、特定のコーヒー豆が売れ残ってしまえば、「今日は〇〇%割引!」なんていうような処分セールを行うリスクも出てきます。

 そんな事を考えながら商品棚を眺め、今朝、花粉症のクシャミで腰痛が再発し、座薬を妻に入れてもらった情けない姿を思い出すのでした。ハクション!!