カナリスタ

 先日、珈琲狂とのコーヒー談義のなかで、「カナリスタ」という言葉を比喩に使われ、???と思って尋ねると、ミル挽き珈琲アドマイヤのメニューの中で一番安いコーヒーの名前だと知りました。
 その自動販売機は、高速道路サービスエリア・パーキングエリアの多くに設置され、何度か利用したことがあるものの、「キリマンジャロ」や「モカ」、「アメリカン」といった250円のコーヒーを選択しており、正直「カナリスタ」の存在すら知らなかったのです。
 その「カナリスタ」の価格は150円と安く、ミル挽き珈琲と謳ってはいるものの、インスタントコーヒーだというのです。そして、その真偽を確かめるべく、メーカーに直接問合わせた人がいたそうです。さらに、「カナリスタ」という名称も豆や産地の表示ではなく、メーカーが作った造語なんだとか。
 この自動販売機設置事業を行っている会社は、名古屋市中村区に本社を置くトーヨーベンディング株式会社で、病院専用カード式テレビ等や、病院向け常時四輪ロックの家具・設備の企画・開発・設置・レンタル・販売・運営の会社でもあり、独自開発されたミル挽き珈琲アドマイヤは、少し異色な感じがします。
 そこで、「カナリスタ」を実際に飲んでみたくなり、ここから一番近くのパーキングエリアとなる、虎渓山パーキングエリアへ買い物帰りに立ち寄ってみると、確かに食堂内に設置されています。自動販売機の上にドーンと『一杯毎に豆を挽くミル挽き珈琲 世界初!!』POPが目立ち、自動販売機のメニューの右上には「カナリスタ」という商品名と150円に価格が。
 先ずは、コインを投入し「キリマンジャロ」のボタンを押します。すると、「コーヒールンバ」の曲にのせて、コーヒーが出来上がる工程を、CCDカメラによるライブ映像が上部のモニターに映し出されます。犬のキャラクターらしい「みちまるくん」と、「あなたのためにドリップ中」のシールが貼られた透明の筒の中で、抽出工程らしき光景が見え、コーヒーが出来上がると、機械の中で飲み口付きのキャップが付き、自動で扉が開きます。
 続いて、「カナリスタ」のボタンを押します。前回同様に「コーヒールンバ」の曲にのせて、モニターに映し出されたものは、ココアやミルク、抹茶などの粉物の入った筒状の奥にカップが動き、「調整中」と書かれた場所でカップが止まります。しばらくすると、先ほどと同じく機械の中で飲み口付きのキャップが付き、自動で扉が開きました。時間すると、「キリマンジャロ」の半分ほどでしょうか。
 飲み比べると明らかにインスタントだと分かります。しかし、先日飲んだAGFのインスタントコーヒーよりも美味しかった。誰かがネット内で書いてたけれど、『かなりすごいインスタントの略かな?』ってのが、言い得て妙だと感心しきり!見て飲んで確かめて、スッキリした気分で帰路に着きます。

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コメント: 4
  • #1

    コーヒーの違いが分からない男 (木曜日, 19 12月 2019 20:14)

    カナリスタ、(レギュラーコーヒーよりも)味も香りも『かなり下』のような気がする

  • #2

    まめ蔵 (金曜日, 20 12月 2019 08:46)

    確かに、「かなり下」っていうコメントもありました。でも、「もっと下」ってのも世の中には溢れているので。ある意味、的を得たネーミングだと思います。

  • #3

    出木杉 (金曜日, 20 11月 2020 20:20)

    自販機で偶然にカナリスタ?聞いたことない名に興味本意で飲むと他のミル挽きメニューより酸味(鮮度)が立っていて美味い、コレはなんだ?で此方のブログで調べてインスタント知って、えっー、と
    某コンビニも実はインスタントだったり、最近のインスタントは鮮度を保つ為の仕掛けが優れて、逆に挽きたてを謳って古い味の珈琲を美味いと勘違いさせられていたと、感じる1杯でしたね

  • #4

    まめ蔵 (土曜日, 21 11月 2020 08:19)

    どんなコーヒーでも知識を持って飲むと味わい方がかわります。逆に中途半端な知識に縛られることなく、楽しみながら飲むのもコーヒーです。あなたの美味しい一杯を探してお楽しみください。