フルーツパークへ

 名古屋市の東北端、東谷山(標高 198.3m)山麓に位置する、東谷山フルーツパークへ行ってきました。ここには、東谷山周辺に多数存在する古墳群の一つ、前方後円墳をモデルに作られた世界の熱帯果樹温室があり、コーヒーノキが栽培されていることから、度々訪れている場所です。

 今回、フルーツパークマルシェ(売店)&フルーツパークテラス(レストハウス)が、新装オープンしたこともあって、売店でフルーツプレゼントとしてバナナをもらい、気分良くなってレストハウスも覗いてみます。金城学院大学の教員はじめ学生有志がデザインは明るい雰囲気ではあるものの、どこか安っぽいところが公共の施設らしくもあります。

 園内を散策し、昨年完成したレモン園(意外と小さい)や、一部咲いている紅白の梅を見て温室へ向かいます。この施設の案内資料によれば、温室に植えられている熱帯果樹の中には、アカネ科に属するものとして、「アカミコーヒー」「キノミコーヒー」「コーヒーノキ(リベリカ)」「フイリコーヒー ナナ」があります。今回は、改めて具体的な種類を確かめながら見ていくことにします。

 入口から南国フルーツを見ながら、バナナの先にコーヒー展示のブロックがあります。 キミノコーヒーの説明札には、「学名:Coffea arabica cv. Yellow Caturra」とあり、カトゥーラの突然変異で黄色い実のなったものだと分かりますが、アカミコーヒーの説明札には、「学名:Coffea arabica cv」としかなく、具体的な品種が分かりません。「フイリコーヒー ナナ」とは「斑入りコーヒー」のことで、植物の葉等の一部が葉緑素を失い白等の模様になる現象で、主に観葉植物として園芸愛好家の間で高価取引されているコーヒーの木です。ナナは丈が短いことを意味するので、鑑賞用であってコーヒーの収穫には向かないようです。

 今回は、これまで気づかなかった「コーヒーノキ(リベリカ)」を確かめたいと思い探してみますが、一本一本の札を確かめてもリベリカの木は見つかりませんでした。探し方が悪かったのか、展示場所が異なるのか不明ですが、久しぶりに実のついたコーヒーの木を見ながら、花が咲くころに再び訪れたいと思ったのです。