再びダボコロ

 本日のコーヒーをエチオピアの豆にしたこともあって、久しぶりにコーヒーセレモニーの茶菓子でもあるダボコロを作ってみました。小麦粉、砂糖、塩、サラダ油、水という簡単な材料を練って、細く伸ばして穀物の種に見立ててカットします。本来は素揚げするようですが、オーブンで焼いてみました。

 このダボコロ、JETRO(日本貿易振興機構)が行った2015年のエチオピアでの売れ筋商品調査レポートによれば、「ペピースナック」という「かっぱえびせん」のようなスナックや、セイントと呼ばれるクッキーが人気のお菓子の中にあって、伝統的スナックであるダボコロもいまだに人気は高いようです。しかし、パッケージングは非常に簡易で製造年月日や材料等の記載がないものが多いとか。ちなみに、ダボコロの価格は12ブル(約70円、当時の1エチオピア.ブル≒5.8円)で、容量は200gとなっていました。

 以前、エチオピアで活動するNGO団体から購入したダボコロも素揚げしてあり、自宅で作る際には油で揚げてみようかと思います。でも、家では誰も喜んで食べてくれないでしょうから、いつになることか。

 ちなみに、現地では、門出に贈る餞(はなむけ)の菓子とも言われ、長期間保存がきくこの菓子は、見知らぬ土地で、やせ細らないように願い、家族や友人が、遠くへ旅立つときに作って持たせる習慣があるそうです。