コーヒーのコーヒーカップでコーヒーを飲む

 お客様から、「こんなコーヒーカップがあるみたいだけど知ってます?」そう言われて知ったのが、コーヒー抽出後の粉を使って作られたコーヒーカップでした。このカップは、ドイツの若手インダストリアルデザイナーが手がけたもので、商品名が「Kaffeeform CAPPUCCINO CUP&SAUCER カフェフォルム カプチーノ カップ&ソーサー」という長い名称になっています。

 説明文によれば、カフェなどで毎日大量にコーヒー抽出後の粉が捨てられているのを見て、そのリユースを考えついたのだといいます。原料は使用済みのコーヒーの粉、生分解性ポリマー、粉砕された木材など。それを混ぜ合わせペレット状にしたものを、プレッシャーでカップの形に成形して作られている。1個につき6070g(エスプレッソ約10杯分)の粉が使われている計算になるようです。ちなみに粉はすべてベルリンのカフェから提供されたものだとか。
 コーヒー感を前面にだすため、パッケージにはコーヒー豆の袋を採用し、袋を開けた時にコーヒーの香りが広がる仕掛けになっています。そして、模様は一つとして同じものはなく、個性を持った製品になっているうえ、保温性が高いのでコーヒーが冷めにくく、食洗機でも使用が可能で、落としたりしても陶器などよりも割れにくいというものです。

 ただ、耐熱温度が80℃と低く、電子レンジは利用できないこともあり、熱々のコーヒーを提供することは出来ないようですが、コーヒーのコーヒーカップでコーヒーを飲む楽しさは味わえるのではないでしょうか。ちなみに、お客様に使用してもらったところ、軽いコーヒーカップが新鮮に感じたり、カップの口当たりが柔らかくて何だか「美味しいんじゃなの?」っていう感覚になるということでした。

 この感覚を確かめたい方は、是非、カウンターでお気軽にお声掛けください。