カッピングセミナー(コロンビアCOE)

 今日はUCCコーヒーアカデミー東京校で行われた、『2018年カップ・オブ・エクセレンスのコロンビア オークション落札前ロットのカッピング』へ行ってきました。このカッピングの魅力は何といっても、翌日13日(火)に行われるCOEコロンビア2018オークションの前に、オークションに参加した気分で値踏みするようにカッピングできることです。
 当然、田舎の小さな珈琲屋にはできないオークション参加が、疑似体験のように入賞ロットが楽しめる贅沢な企画な訳です。バラエティーに富んだ、品種、プロセスの違う風味豊かなコーヒーを一つ一つ確かめながら、講師の中平尚己氏(UCC農事調査室室長 兼 UCCコーヒーアカデミー非常勤講師)の解説に耳を傾け、カッピングを行いました。
 従来、コロンビアでは北と南に分かれ行われるオークションが、今年はまとめて実施されるうえ、通常36くらいの入賞ロットが今回は27と少なく、ある意味適正なジャッジが行われたのかもしれません。前回参加したコスタリカの場合はハニーが目立ちましたが、コロンビアではハニーは3つと大半はウオッシュドでした。一つだけ嫌気性発酵がありましたが、コスタリカの場合はシナモンの香りだったのに、お酒の発酵のようでイチゴミルクっぽい香りです。本当にコーヒーの香りは不思議です。
 コロンビアらしさを感じるコクがあってキレのあるコーヒー豆は意外に少なく、上位3位まではゲイシャが占める典型的な順位となっているものの、中米のように奇をてらったものは少なく、オーソドックスな印象を受けました。
 今回のようなカッピングセミナー参加は今年3回目となり、1月にペルー、7月にコスタリカ、そしてコロンビアとなります。私にとっては“百聞は一見にしかず”が実践できる貴重な体験であり、意識して参加した年でもあります。月曜日の定休日という条件ながら、他のイベントを含め東京や大阪に出かけた1年間でしたが、来年はまた異なる目線で様々なものを吸収する活動をしたいと考えています。最終的には、そうした経験が一杯のコーヒーカップに注ぎこめるように。