ギャラリー詩と美術館/カフェ山峡へ

 今日は従兄弟の葬儀参列のため臨時休業しました。年齢は自分よりも少し上なのですが、1/2の人が患う病のため亡くなったということもあり、自分の人生も日々充実させたいと改めて思うのでした。
 自宅へ戻ったのが午後3時頃であったので、思い切って車を飛ばして、中津川市にある「ギャラリー詩と美術館/カフェ山峡」(中津川市手賀野41-3)へ向かいます。目的は10月3日から14日(休廊日:10/9)まで行われている、瑞浪市出身の森本 彰 展 ─写実の深い魅力─を観るためです。
 森本さんとは瑞浪市の画家グループ萌穂会に所属されていた際、知人の方を通して知ることとなり、その写実的な絵を観るのが毎回楽しみでした。2011年には「第16回TYK絵画大賞」に森本彰さんのアクリル画「虹」(120号)が選ばれ、喜んだのもつかのま、長野県に移り住んだと聞き残念な思いをした記憶があります。その森本さんの個展が開かれていることを新聞の地方版で知ったのです。
 さらに、今回思い立って出かけた理由の一つに、「ギャラリー詩と美術館/カフェ山峡」で働いていた方が以前お店にいらしたこともあって、その時にいただいた名刺を時々眺めては、いつか訪問したいと思っていたからです。この二つが繋がったことが何かの縁だと感じ出かけたのでした。
 会場には森本さんもお見えになり、作品を見た後に懐かしい昔の話や現在の様子、そして作品について話が弾みます。以前から障害者を対象にした絵画講師をされているそうで、アール・ブリュットについても話が進みます。パラリンピックの影響でおかしな方向へ進んでいくのではないかといった危惧や、背景に大きな力を感じているなど、幅広い話ができました。
 ギャラリーは中津川ICから少し走った住宅街にあるものの、三角屋根と周りに配置されたアート作品、それに黄色く実った柿の木に囲まれ、その空間だけが別世界のようで楽しくなります。これで落ち込んだ気持ちも穏やかになり、台風一過の秋晴れのようです。
 なお、作品の画像は了解を得て載せています。