コーヒーを五感で体験

 SCAJ2018の会場を後にして向かった先は、お台場駅近くにあるユナイテッドシネマ・アクアシティお台場です。ここで、丸山珈琲主催の「Discover Coffee Theater」が開催されるため、事前に予約申し込みを行っていました。

 このイベントは、丸山珈琲が2017年4月から行っている「Discover Coffee Project 」の一環で、旅するように知られざるコーヒーの世界に触れ、より深いコーヒーの味わいや楽しみ方を発見(Discover)していただきたいという想いからスタートしたんだとか。今回は、その「Discover Coffee 」の世界を五感で体験できる一夜限りのイベントという触れ込みでして、産地で撮影されたフィルムやバリスタ世界大会での挑戦をおさめたムービーの上映、浜渦正志氏作曲によるムービー楽曲の生演奏など楽しむ内容となっています。

 田舎にいるとコーヒーのイベントも少なく、ましてや今回のような華やかな催しなど存在しないため、東京に出てきた日を利用して参加した甲斐もあって、冒頭で丸山社長が挨拶されたような、「私が産地に行くときに色々感動したものが、このムービーの中にに映っているので、皆さんと一緒にシェアしたい。」というとおりに、五感で楽しむことができました。

 グアテマラ、ブラジル、コスタリカ、ボリビアと、農園をドローンを使って上空から撮影した映像には、産地ごとに異なる光景が映し出されており、浜渦正志氏作曲の楽曲と相まって、なんとも言えぬ美しさで、まるで現実ではなくイメージビデオを見ているようです。そう感じたのは、やはりSCAJ2018の会場で、女性コーヒー生産者のドキュメンタリー映画『A small section of the world』を観た後だったからかも知れません。農園主とその家族の笑顔に比べ、農園で働く労働者には笑顔が無かったように見えたのです。 

 イベント終了後には、お土産としてボリビアの天空の農園と言われる、アグロ・タケシ農園の「カルロス・イトゥラルデ ゲイシャ」のコーヒー(粉16g)までもらいました。最初から最後まで丸山珈琲(株)のPRイベントなのですが、こうしたイベントが実施できるスタッフの多さ、資金力など、ただ羨んだり批判したりだけでは片づけられない、丸山珈琲の魅力が間違いなく存在します。そんな丸山コーヒーの強さを五感で体験した時間でした。