SCAJ2018

 昨日はお店を臨時休業にし、東京で開催されたSCAJ2018のイベントに行ってきました。今年のテーマはThe Sustainable Future ofCoffee「コーヒーの持続可能な未来」なのですが、ついでに「珈琲屋の持続可能な未来」を考えながら見て回ったのですが、自分の未来は自分で切り開くしかなく、ただただ試飲のコーヒーを飲み干すのでした。
 先ず、入口付近のコロンビアのブースでファンバルデスにご挨拶し、となりのUCCで各種のドリンクをいただきます。バリスタが土岐さんという女性とご対面し、なにか良い気分になりますが、京都出身で読み仮名が「ドキ」だ言われてしまいました。続いてカフェ・バッハでブレンドとケニアをいただき、生豆業者を回ります。今回は展示ブースが広くて歩き疲れました。
 今回のSCAJ2018に来た目的の一つに、28日のイベントとして行われるIWCA(International Women's Coffee Alliance)国際女性コーヒー同盟の本部が制作した、女性コーヒー生産者のドキュメンタリー映画『A small section of the world』を観ることでした。 この映画は昨年末にIWCA日本支部がセミナーで上映したものですが、なにせ女性限定のセミナーであるため参加できません。そこで、今回のSCAJ2018会場で上映されることを知り、上映日に合わせて参加したのです。
 映画の内容は、女性だけの組合を立ち上げたコスタリカの女性コーヒー生産者の話です。そして、その設立から運営に関わった人々のインタビュー形式で語られる、コスタリカの小さな農園の女性生産者組合奮闘記といったものです。スペシャルティコーヒーへの道のりと、彼女達をとりまく厳しい環境についてシビアな現実を見ることができました。
 この映画を製作したIWCAとは、2003年にコーヒー生産に携わる女性の生産技術と地位向上、持続可能な社会生活の実現を目的としてコスタリカでNPO法人として設立されました。現在はニューヨークに本部を置き、コーヒーの生産国の60%である17カ国がIWCAに加盟しています。
 2014年に制作された映画でしたが、現在の状況や今後の活動内容が聞けなかったのが残念です。「コーヒーの持続可能な未来」とうたいながら、過去ばかりでは意味がないのですが。
 そんなことを感じながら、新しい焙煎機や新しいコーヒー豆、新機能のコーヒー抽出機などを見ながら、田舎では体験できない経験をした一日でした。