市民大学講座

 昨晩は、妻に誘われていた土岐市民大学講座を聴講してきました。この講座は今回が前期の第1回となるもので、毎回セラトピア土岐の3階大会議室で行われるようです。

 講師は岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科の志水泰武教授で、演題は『脳の不思議』となっており、「脳の機能についてはわからないことが多く、最後のブラックボックスといわれているくらいです。21世紀は脳の時代と呼ばれ、科学者たちは様々な方法を用いて脳の不思議に挑んでいます。脳の機能がいかに巧妙ですごいものかを実感していたたければ幸いです。」という説明文のとおり、身近な事例を多く取り入れながら楽しく内容になっていました。
 欧米人の脳と日本人の脳の違いや、それに伴う日本人的な絵文字による伝達方法、脳の素晴らしい力や、逆に危うい側面など、現象を通して未知なる脳の仕組みを垣間見ることができました。残念なことには90分の講義とあって、資料の全てについて話を聞くことができなかったことです。機会があれば続きを聞いてみたいものです。

 最後に繰り返されたことは、人間と動物の脳の一番の違いは前頭連合野の大きさであり、各動物との違いを示しながら、家族と同様な擬人化した考え方をしない方が良い点や、この部分があるからこそ人間が人間らしいのであって、人間が唯一自分が必ず死ぬことを理解して生きているからこそ、宗教にによって死の恐怖を減らすのだといった内容でした。

 人間が人間らしいからこそ、いろいろ煩わしいことや集団社会での人間関係に悩んだりするんだろうな。そんな面倒な部分も人間らしさと言われたら、付き合うしかないもんね。「人間だもの。」