明治村で涼む

 多治見市東栄町にある「ギャルリももぐさ」で、8月18日と19日に「珈琲屋」出版記念として「大坊珈琲店 in 百草」と題したイベントが行われました。大坊勝次氏がネルドリップで珈琲を淹れるというので、コーヒー好きのお客様にお話ししていたところ、2組の方がイベントの帰りに立ち寄ってくれたのです。
 夫婦で行かれた方は二人共異なる感想を話され、11時の開店時間に行った方は人数制限で整理券が手に入らず、ガラス窓越しにコーヒーを淹れる姿を目にしたことを話されました。いずれも特別なコーヒーのある空間を体験されたようで、日常の特別感もない私の店で、普通のコーヒーを飲みながら気軽に会話を楽しむ時間とは対照的のようです。
 あいにく、近くで行われたイベント期間中も営業していた私には非日常を体験出来なかったため、今日は早めに店を閉め、妻と娘の三人で浴衣を着て「宵の明治村」にて非日常を体験です。
 先ずは、娘が「宵の占い体験館」に占い体験。場所が前橋監獄雑居房とあって、タロット占いの効果は微妙だったようです。そして、射的でドラえもんの貯金箱をゲット!名古屋名物のきしめんや、イメージ写真とは程遠いかき氷で腹ごしらえし、村内を散策して呉服座で行われるマジックショーを堪能し、ジャズを聴きながら打ち上げ花火の時間を待ちます。
 日本人でありながら浴衣を着る機会もめっぽう減り、こうしたイベントがなければ夏の情緒を楽しめないのは残念ですが、比較的近くに明治村があるおかげで大輪の花火を眺めながら、夏のひと時を満喫できます。それにしても随分涼しくなったものです。