御裳(みも)神社へ

 一宮市にある『御裳(みも)神社』に行ってきました。というか、開業3周年という筋目にあたり、これまでお世話になった所へ随時ご報告に伺っており、今回は店舗建築に携わっていただいた(株)丸加木材製作所へ訪問の途中に立ち寄ったのです。
 御裳(みも)神社には、約560坪の敷地に70種類以上、約8000株の紫陽花が咲き誇り、6月9日(土)~16日(土)にはあじさい祭りが行なわれたばかりで、境内には色とりどりの紫陽花が満開となっていました。そのためか、平日にも関わらず駐車場は車でいっぱいです。
 事前に車で向かうためナビに登録しようとしたものの、読み方が分からなかったので電話番号で登録しましたが、調べてみると御裳(みも)と読むのだそうです。この地は御母板倉御厨の地であり、古来より盛んであった織物業・染色業の守護神として崇敬を集めたことから、社名を腰から下にまとった衣服の総称である「裳」の文字をつけた「御裳神社」と定められたそうです。
 東海地方には紫陽花で有名な場所が多くありますが、この「御裳神社」の紫陽花は規模が大きいわけではありません。けれど、規模の大きさよりも話題になっていたものがありました。それは、あじさい祭りの期間中、参拝の際に口や手を清める手水舎(ちょうずや)に色とりどりの紫陽花の切花が浮かべられるため、インスタ映えすると人気になっていたのです。
 私が訪問した際には普通の手水舎に戻っていましたが、特別な造作をすることなく、ちょっとしたアイデアで紫陽花の切花を浮かべただけでのものが、あっという間に話題となって多くの参拝客を増やすことになりました。お金もかけず、周りに無数に咲く花を彩りよく浮かせるだけで、人々の心をくすぐり「私も見てみたい!」と思わせるのですから、発案した人は素晴らしいものです。

 そんなアイデアが湧いてくるご利益があるよう参拝してきました。