フエゴ火山噴火

 『中米グアテマラの首都グアテマラ・シティーから南西に約40キロ離れた活火山フエゴが3日、噴火した。数十年来の規模となった噴火で、これまでに60人以上の死亡が確認され、何百人もの負傷者が出ている。』こんなニュースを見て気になったのが、コーヒー産地のアンティグアの状況でした。

 グアテマラの中でも、アンティグア地区は良質なコーヒーを産出することで世界的に高く評価されており、アグア火山、フエゴ火山、アカテナンゴ火山に囲まれた地区で、ミネラル豊富な火山性土壌でコーヒー栽培がおこなわれて、雨季と乾季のハッキリした気候や夜の冷え込みはこの地区の特徴で、世界的に高く評価されている風味の源となっています。

 素晴らしい風味の源となっているのが三つの火山であり、アンティグアから見えるフエゴ火山の画像を何度か見たこともあって、今回の噴火の影響が気になり以前から見ていた、アンティグアにあるスペイン語学校を経営している片桐真さん(片桐はいりさんの弟)のブログを覗いてみました。

 『灰の降る日曜日』というタイトル通り、当日の夜に更新されたブログには、「雷と思っていたのは、火山が噴火する音だったらしい。かなり降っている。そのうち雨も降り始めた。幸い食べ終わって帰る時にはどちらもほぼ止んでいたんだが、道は真っ黒。駐車している車、通る車を見ると、砂が積もってすごいことになっている。特に白っぽい車は悲惨な感じに見える。」といった光景が記録されていました。

  このフエゴ火山は、グアテマラにある火山では最も活発で、ほぼ毎年のように噴火しているようです。アンティグアに関するブログをチェックしていると、時々火を噴く写真を見ることが出来ます。観光客として訪れた日本人が驚いて写真を撮りまくる中、現地の人は不思議そうに見るぐらい、日常のことだとして受け入れているようです。そのそも「フエゴ」とは、スペイン語「」(または「」)を意味する訳ですから、そうした光景が当たり前になっているのかもしれませえ。

 しばらくは、現地の様子をチェックしながら見守りたいと感じたと同時に、地元から見える御嶽山の噴火の時を思い出したのでした。