目を閉じて

 公共料金支払いのためコンビニに立ち寄ると、飲料水のコーナーに見慣れない商品がありました。パッケージはアイスコーヒーっぽいのに、液体は透明な水のようです。よく見ると、アサヒ飲料から発売された「アサヒ クリアラテ from おいしい水」(税抜き124円)でした。

 なんとこの水、見た目は完全に水なのに、味はカフェラテらしいのです。以前から登場しているフレーバーウォーターの一種で、透明なミルクティーや透明な紅茶の延長線上の商品なんだとか。アサヒ飲料独自の製法「クリアラテ製法」とやらで作られ、コーヒー豆からエスプレッソ抽出したコーヒーエキスと生乳由来の乳清ミネラルを、天然水に配合しているといいます。

 大人向けのやさしい甘さと、すっきりした後味が特長の、これまでになかった新しいタイプのラテ!よぶんな「カフェイン」「脂肪」を含まず、さらに「低カロリー」なので、罪悪感なくゴクゴク飲める、なんていうのがウリなんだそうです。でもね、実際に飲んでみると「ミルメーク」を牛乳の代わりに、水で作った味ってのが一番近い感じがします。

 クリア(clear)が「澄んでいる」「透き通っている」の意味であると同時に、

「不要物や障害となる物を(次の行動に向けて)きれいにかたづけること。」だとすれば、原材料に含まれる添加物をクリアにしてもらえればと思うのだけれど、そんなことをすると単なる水になってしまうか?などど考えながら目を閉じて飲んでみるものの、カフェラテには程遠い味がするのでした。

 それにしても、次々とこうした商品が登場することに、とても不思議な気分になったしだいです。本物の方が美味しいのに!