天に近づく

 花桃の里を離れる際、近くにある「ヘブンスそのはら」に行きたいと妻が言うので、数年ぶりに立ち寄ることにしました。立ち寄るといってもヘブンスと言うだけあって、天に昇るような高低差があり、ロープウェイで標高800mから1,400mまで行き、さらに、展望台リストで1,600mの展望台に上がります。南アルプスを一望する景色を楽しめるのですが、残念ながら少し曇ってしまい綺麗な稜線を見ることができません。

 山頂駅からの遊歩道では、春の山野草や高山植物が芽吹き始めており、「森林セラピーロード®」に認定されている「いわなの森遊歩道」や「水芭蕉の小径」を散策していると、たった3株しかないという「黄色水芭蕉」を見つけることができました。

 地上から天に近づいてみたものの、実際に天に行くには少し早すぎるので、森林セラピーロードを歩きながら、癒しの気分を味わって「天国とはどんな場所なのか?はたまた存在しないものなのか?」などど頭を巡らしながら、現実世界に舞い戻ってきたのでした。