ほうじ茶コーヒーで遊ぶ

 飲料メーカーは定番商品の他に企画商品を定期的に市場へ出し、常に顧客の目を引き付けておかなけねばなりません。コーヒー豆、焙煎方法を一見目新しいものに変えたり、コーヒーに色々なものを加えてみたりと、一発当たれば儲けもの!っていうような感覚ではないのでしょうが、そう思える商品が多々あります。
 今回も4月17日に発売された、アサヒ飲料の『ワンダ TEA COFFEE カフェラテ×焙じ茶』も、そんな企画商品の一つです。テレビのCMでは、ビートたけし、神木隆之介、川栄李奈が出演しており、「これは、お茶でもない、コーヒーでもない、ティーコーヒーなんです。」に対して「どっちやねん!」とツッコんでいますが、まさにそのとおりの飲料と言えるでしょう。
 原材料名を見てみると、牛乳、砂糖、コーヒー、脱脂粉乳、緑茶(焙じ茶)、デキストリン/乳化剤、香料、セルロース、といった物が使われています。それならば、手持ちの材料で再現してみようと思い立ち、遊んでみることにしました。
 使用したのは、ベトナムのロブスタで淹れた濃い目のコーヒー、練乳、伊藤園の「ほうじ茶」です。ビーカーにコーヒーを40cc入れた後、練乳を5g~13gと順に増やして甘さを確認し、「ほうじ茶」を少しずつ足しながら調整していきます。「ほうじ茶」の飲料を使用したこともあって、お茶の香りを増やすと飲料自体が薄くなるため、完全な再現とまではいきませんでしたが、色々試した結果は、コーヒー40cc、練乳15g、ほうじ茶70ccが一番近くなった感じです。
 こうやって遊んでみたものの、アサヒ飲料がパッケージに謳っているような、「コーヒーに茶葉を掛け合わせることで、実現するさっぱりとした後味。雑味をとことん抑え、ふわっと香るほうじ茶の余韻。すっきりゴクゴク飲みやすい、茶葉香るリフレッシュコーヒー」といった感覚は、残念ながら両方とも味わえませんでした。
 この商品、半年後にもコンビニの商品棚に並んでいるのかな~?って思いながら、自分で淹れたコーヒーでリフレッシュしたのであります。