「日本昭和村」改め「ぎふ清流里山公園」

 美濃加茂市の平成記念公園「日本昭和村」が8日(日)に、「ぎふ清流里山公園」としてリニューアルオープンしたため、妻から「どんな感じになった見に行ってや~。」との指令を受け、過去に何度か訪れている場所がどのように変わったのか確かめるべく、早速出かけてきました。
 この公園は、岐阜県が平成15年に丘陵地約84ヘクタールを整備し、民間事業者が運営していくという公設民営方式の公園で、この頃全国各地で同様の方式が増えたため、岐阜県では初めての試で作られました。ところが、各地の農業公園の運営を手がけていた株式会社ファームから手が離れ、平成25年には日本昭和村の運営管理を、株式会社名鉄インプレス、株式会社岐阜グランドホテル、株式会社名鉄レストラン、中央コンサルタンツ株式会社、名鉄環境造園株式会社の5社による「昭和村MCグループ」が行うこととなり、それぞれの得意分野を活かして運営管理業務を行っていたのです。
 当初はそこそこ人気を集めていましたが、近年は来場者が激減してしまい、県は「昭和に郷愁を感じる世代が減っている」などと分析し、「昭和」ではなく、「里山」の魅力をPRすることで復活を目指そうと、名称も改め再スタートしたって訳です。昭和に哀愁を感じるのは団塊の世代くらいのものですから、若い世代に受けないのは当然といえば当然なんです。
 今回のリニューアルに伴って、シダックス大新東ヒューマンサービス(東京)と、同市周辺の若手農業者らでつくる「みのかもファーマーズ倶楽部」が指定管理者として運営しているので、実際に現地の様子を見てみると、さすがに入園無料ということで人では多く、入場門前に和風のカフェやテラス席、足湯コーナーなど雰囲気が良くなった気がします。けれど、旧施設で利用されていない建物が廃墟のように点在し、売店での商品棚は以前より少なく、店員さんも以前のような活気が見られません。無料なんだから仕方がないのかなと思いつつ、今度どのように変わっていくか楽しみではあります。

 公園内に設けられた施設について色々書こうと思ったものの、これがイイって物が見当たらなかったこともあり、説明ばかりの内容になってしまいました。正直、リピーターとして観光客が定着するような施設ではないように思ったしだいです。