焙煎しながら考える

 定休日の翌日とあって、朝から焙煎ばかり行っています。不足した豆や、そろそろ来店されそうな方のため、少量を何種類も焙煎しました。こうして毎日焙煎できるのも、お客様からコーヒー豆をお買い求めいただいている訳であり、本当に感謝するばかりです。

 今年に入ってからの焙煎回数が何となく多く感じたので、前年実績のデータを見比べて見ると、やはり1、2月の販売数は増えていました。そして、その2ヶ月間の全体に占めるコーヒー豆の割合も、前年の22.5%から29.2%と増えており、珈琲屋さんとしての認識も少しずつ定着してきたように感じます。

 来店されるお客様も、開業した当時のような新店舗巡りをされるグループも一段落し、コーヒーを目的に利用される方が以前よりも徐々に増えたように見受けられます。細かなところには、まだまだ課題も多くありますが、こうして「生豆を まめに焙煎し 楽しく まめに暮らす」を実践できることは大きな喜びです。

 そんな事を考えていると、FAXで怪しい勧誘のメッセージが届いたり(もちろん印刷しません)、電話による「ネット販売でコーヒー豆を販売するお手伝いをします。」といったものや、「東京のマンション投資をしませんか?」といった詐欺っぽい電話が重なりました。こうした勧誘の電話は時々あるのですが、電話をする人が異なるだけで、あらかじめ決められた文言をオウムのように話しかけてくるだけです。それも同じ会社から何度も。

 経営をするという意味では、小さな珈琲屋も大きな会社も関係なく、真面目にコツコツやることが信頼を得るために大切なことです。電話セールスの記録もしない、無駄な時間とお金を使うだけの会社とは、いったいどんな会社なのだろうかと、焙煎しながら考えるのでした。