お茶の時間

 午後のティータイムとなる3時頃、岐阜県現代陶芸美術館ギャラリーⅡで開催されている、『お茶の時間』へ行ってみました。自宅から車で8分程の場所にありながらも、お店の定休日と休館日が重なっているため、随分遅れてしまった「お茶の時間」になりました。
 この催事は、岐阜県現代陶芸美術館が所蔵する茶器、ティーセット、コーヒーセットを中心に、お茶の時間に纏わるうつわを紹介するもので、展示室の前にはロトチェンコのデザインを復元したロシア・アヴァンギャルドのティーセットが招き入れてくれます。
 「ちょっと、お茶にしようか」ひと息つきたいとき、おしゃべりのお供に、いつの時代も人々はお茶の時間をもっていた。その時間の傍らに、ときには中心にあって欠かすことができないのがお茶の器だ。というの謳い文句にあるように、西洋の名窯が手掛けたコーヒーセットや茶碗などの作品が展示されている中、気になったのが川口淳氏による色絵近彩楽園文のコーヒーカップ、ドリーッパー、ピッチャーのセットでした。ポップなデザインと配色もさることながら、三穴のドリッパーは11個の点リブ構造で、どんな抽出になるか気になってしまいます。また、ポスターに使用された白山陶器(デザイン:森正洋)のコーヒーポットとカップなどを重ねた作品が売店で販売されており、実際に持ち運びに不安がないか気になったのです。
 そんな事を思いながら、「お茶の時間」は過ぎてしまいます。館内のレストランでお茶でもしようかと思ったら「本日貸切」の札がかかっていました。結局自宅に帰ってコーヒーを淹れることになり、いつものように家でコーヒーを楽しむのでした。