福は内!

 朝から柊鰯(ひいらぎいわし)の準備をし、これで節分の準備はOKです。この地方ではスーパーには鰯とともに柊も売られており、「節分いわし」とか「柊鰯」といって玄関に飾り、魔除けや厄除けとして用いられています。後は豆まきをする訳ですが、豆(まめ)は「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げつけて、「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じるという意味合いがあるようです。
 豆まきの際、「福は内」や「鬼は外」と言いながら豆を投げますが、「鬼は外!福は内!」か「福は内!鬼は外!」どちらが正しい掛け声というと、どうやら「家にいる鬼(邪気)は外に出して、そのあと幸福の神様は内に入れる」という考え方から、鬼(邪気)がいなくなったところに、福を招き入れるという順番が理にかなっているようです。
 けれど、地域によっては「福は内、鬼も内」という掛け声もあるんだとか。この場合の「鬼」は悪い邪気ではなく、鬼そのものを神様、または神様の使いとして「福」と同じ意味合いを持つているそうです。何事も考え方次第で変わるのですから、あまり拘らない方が良いのかもしれません。

 今日はお店を臨時休業にし、遠方からのお客様を迎えたこともあって、お客様にも豆まきを体験してもらいました。節分は「季節を分ける」ことも意味しており、大きな筋目ということもあって、今日という日は我が家にとっても「福は内!」となりました。