おせちのいいけどカレーもね

 「おせちもいいけどカレーもね。」、このフレーズを知っているのは50歳以上の人だろうから、娘に話しても「何のこと?」と言われてしまった。何せ、1976年より年末年始のお茶の間に流れた、ハウス食品「ククレカレー」のTVCM(出演:キャンディーズ)で話題となったキャッチフレーズなのだから。

 当時、ククレカレーは1971年に発売されていましたが、レトルト・カレー商戦としてはボンカレーが圧倒的なシェアを誇り、かなりの苦戦を強いられていました。けれど、キャンディースの「おせちもいいけどカレーもね。」というキャッチフレーズで、ククレカレーの知名度を大きく上げることになったのです。

 そんな情報はどうでもよく、今晩の夕食は30分で作ったカレーでした。当然煮込み時間も少ないわけですから特別美味しい訳ではありませんし、特別なルーを使っていませので、市販のレトルト・カレーの方が美味しいのだと思います。でも、今夜はカレーが食べたくなったのです。なぜなら、「おせちもいいけどカレーもね。」の気分だからです。

 おせち料理という主婦が楽できる年始の料理は、全般的に甘いか甘辛い味付けをしたものが多く、少々飽きてきたタイミングでした。今日は妻より早く家に帰ったこともあり、思い立ってカレーを作ったというわけです。ちなみに、我が家のカレーには自家製らっきょを添えるのが定番です。

 カレーといえば、カレーの美味しいカフェや喫茶店が多いですね。スパイシーなカレーを頬張った後に、苦いコーヒーを飲んで口直しってのを若い時にはよくやっていたものです。でも、最近は口当たりのよいコーヒーが多いので、スパーシーなカレーとの相性はどうかと思うようになりました。

 インスタ映えしないカーレーの画像をみながら、「ウケ狙いもしないし、これが現実だ!」って一人思うのでした。