ピーナッツバター・クッキーを食べながら

 今朝、ピーナッツバター・クッキーを作りながら、先日テレビで「ピーナッツは健康にいい!」って言ってたのを思い出しました。そういえば、今年の初めにも、NHKの番組で、血管を強くしなやかにするなんて内容がありましたね。では、作りたてのピーナッツバター・クッキーを食べながら、ちょと調べてみますか!
 ハーバード大学から発表された論文によると、ピーナッツをよく食べる人ほど、健康で長生きであり、腎臓病や心臓病、糖尿病で死ぬ確率が2割も減ったそうです。食べる量は毎日20粒らしいのですが、カロリーはピーナッツ20粒で150Kcalですから、ご飯一杯くらいってことになりますね。ちょっとカロリー摂取が気になります。
 なぜ、ピーナッツに健康に役立つ効果があというと、ピーナッツに含まれる油には、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸、α-リノレン酸が含まれており、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸のバランスが最適なんだそうです。でも、いっぱい○○酸というのがあって、解りづらいので順番に説明すると、
■オレイン酸は不飽和脂肪酸の一つで、悪玉コレステロールを減少させる働きがあるそうです。悪玉コレステロールが増加すると血管の壁などに付着し、動脈硬化のリスクが高まります。また、オレイン酸は肌の皮脂に最も含まれる成分なんだそうです。皮膚を柔らかくする効果があり、美肌にも期待ができます。
■パルミチン酸は血管をつくる働きがあります。また、抗酸化作用があり、動脈硬化や生活習慣病の予防、アンチエイジングに欠かせないものです。
■リノール酸は体内で作ることができない必須脂肪酸の一つで、血管を強くする働きがあるそうです。悪玉コレステロールをや中性脂肪を減らし、動脈硬化のリスクを下げます。ただし、リノール酸は取りすぎると善玉コレステロールも減らしてしまうそうで、現代の食生活では過剰摂取傾向にあるのだとか。
■α-リノレン酸はエゴマやクルミにも含まれる必須脂肪酸の一つで、血管を強くする働きがあります。血中の中性脂肪を下げ、血栓を防止し、高血圧を予防します。また、老化やアレルギー症状の抑制にも効果があるとされ、ハーバード大学の研究ではうつにも効果があるということです。
 ピーナッツといえば落花生のことで、日本では千葉県がダントツ1位の生産量な訳で、千葉県の人が長生きなのか気になるのでデータを見てみると、2013年調べの平均寿命では、千葉県の男性が13位、女性は34位と期待してた以上に振るいません。そこで、厚生労働省などの資料を調べると、虚血性心疾患は43位、糖尿病は41位と、確かに低い傾向にあることが分かりました。でも、病気にはなりにくくても長生きではないということで、いいんだか悪いんだか訳が分からなくなり、結局のところ落花生との因果関係は微妙な感じなのです。

 そんな事をピーナッツバター・クッキーを食べながら思うのでが、コーヒーにも健康を絡めて商売を目論む人達がいて、お店の本棚にもあるのですが、「コーヒーを一日何杯飲めば健康に良い!」なんてのも結構売られています。これって、本屋さんに溢れているお金を増やす財テク本と同じで、お金や健康があれば幸せになれるって思い込み、目的と手段の順番を間違えてしまった典型のように思います。それだけで幸せが手に入る訳じゃないですからね。限りある命だからこそ、意味のあるお金の使い方や、美味しいコーヒーを飲む時間を楽しむことの方が、幸せを感じられると思うのですが。