秋刀魚の後に炭火焙煎

 妻が夕飯に七輪で秋刀魚を焼くというので、その残り火を利用して、コーヒー豆を炭火焙煎してみることにしました。とりあえず、三人分の秋刀魚を焼き終えて、夕食を食べ終えた後、7時過ぎに帰ってくる次女の秋刀魚を焼き終わってから始めます。

 用意したのはマンデリン50gです。銀杏煎りのサイズがちょうど七輪の口と同じ大きさで、なんとなく上手くできそうな感じがしましたが、火元からどれくらい離せば良いのか分からないので、最初は火元の炭から15cm程の間隔で行いました。

 2分経過後も、豆に熱が伝わる感じがしないので、10cm程に下げて振り続けると、7分経過後には黄色く色付いてきます。「よしよし!」、このままの状態で15分経過まで振り続けても、なかなかハゼ音が聞こえてきません。「もうそろそろ1ハゼが始まってもいいのに?」と思いながら火元を見ると、炭の火力が目に見えて落ちているのが分かりました。

 「お~い!」妻を呼んで団扇で七輪を扇いでもらいます。上で「シャカシャカ。」、下で「パタパタ」とおかしな共同作業が進むと、ハゼ音が出始めます。同時に煙の量も増えてきて、煎り止めのタイミングを計りますが、屋外での作業の為に暗くて豆の色の判別ができないし、「シャカシャカ・パタパタ」音でハゼ音が聞き取りにくく、香りと何となく見える豆の色を頼りに煎り止めしました。

 焙煎時間はトータルで約21分です。初めての割には煎りムラもなく、なかなかの出来栄えでした。明らかに炭火の効果があるとは言えませんが、煎りムラはガスコンロを使用した場合よりも少ないと思います。たった一度の事では判断できませんが、火力の調整が難しいことだけは実感したしだいです。

 ちなみに、コーヒーの味の方はというと、これが結構いけます。もともと豆が良いので当然なんですが、煎りたてでも充分美味しく飲むことができました。微かに炭火の香りが付いて、普段飲むマンデリンよりも香ばしさがあります。もちろん、秋刀魚の匂いは付いていませんよ!