美味しいいね!

 日々の出来事や感じたことなどをブログに記録していますが、誰かに見せたいとか「ウケ狙い」で書いているわけではなく、年老いて前に進めなくなった時、昔を懐かしく思って過去の記事を読むのが目的です。いわゆる老後の楽しみ。今は、昔話をする時期でもなく、もっとコーヒーの事を知り、様々な経験をするため前へ進みたいというのが正直な気持ちなんです。

 だいたい地方の小さな珈琲屋のブログなんかに興味を持つ人も少なく、せいぜい身内の一部が「何を考えてるんだか?」と覗く程度だと思い、気楽に書いている訳です。そんな程度なので、人の目を気にすることもなく、思うがままに書いており、巷で「いいね!」が増えたなんてことで盛り上がっているのを見ると、画面上の数字に踊らされてるんじゃないの?って、ちょっと滑稽に感じてしまいます。誰かに「いいね!」を押してもらうのではなく、自分が「よし!」って思える行動をすることが価値あることなのに。他人に認めてもらうより、自分の歩む道をしっかり自覚していれば、これ以上のことは望まなくても良いように思う。

 確かにビジネスの広報媒体として考えた場合、「いいね!」がたくさん着いてるサイトの方が信用を得られるのかもしれませんが、某グルメサイトの評価が作為的に作られたケースなど、最近のSNS(会員制交流サイト)で、投稿者の継続的な読者を示す「フォロワー」の数や、投稿内容への支持を表す「いいね!」と呼ばれるポイントなどを販売するサービスが、インターネット上で横行しているといったニュースも目にすると、ネットの評価は「どうなの?」って感じます。

 また、「いいね!」欲しさに危険な行為をしたり、悪ふざけが過ぎるといったニュースも多く取り上げられ、不愉快な気分にさせられることもあります。そんな「いいね!」とは無縁な状況にある私のブログでは、できるだけ小まめに記録して、老後の楽しみを増やそうと思っている訳です。そもそも、ブログにそんな機能をつけていないし、知らない人からの「いいね!」よりも、来店されたお客様からの「美味しいいね!」の方がどれだけ価値があることか!