金木犀の香る頃

 お店を閉めて家に帰ると、記憶にある強い香りを感じました。金木犀の花が咲いたんです。朝には咲いていなかったのに、晴天が数日続いたこともあってか一斉に開花したようです。トイレの芳香剤の匂いだとか言う人もいますが、私は秋が徐々に深り始めるスイッチのようで、好きな花だと思うのですが。

♫♫♫

 金木犀が香る頃
 垣根を越えて笑う声
 そのしあわせが ずっと
 これからも続くように
 

 さりげなく小さな花に
 気づかない人もいるけど
 優しさを伝えてる 君でいて
 いつも願ってる

♫♫♫ 石野真子(2004年「海の記憶」収録)

 石野真子って誰って?思われるかもしれませんが、年代的には近いのでご勘弁を。日常にある花々の存在で、少しだけでも幸せになる瞬間があるのって素敵です。

 今日も、様々な方々が来店されました。口コミでコーヒー豆を買いにこられた方、いつもの老夫婦、おなじみの面々など。その中で、リピーターへ出した案内葉書に反応して、「葉書もらったから!」と来店いただきました。「割引販売は今度の週末ですよ。」と言っても、「分かってます。」といってコーヒー豆を買われます。有難いことです。

 今週は東京へ出かけたことで一日臨時休業しましたが、それでも葉書を見て来店される方が多く、久しぶりに顔をみる方も何人かあり、葉書が在り来たりのDMにならないで、ちゃんと信書として届いていることに喜びを感じます。「葉書を残しています。」とか、「珈琲屋のマスターには出来すぎ。」と言われると、次回も出そうと言う気持ちになれます。本当にありがたい!

 また、昨日行われた西尾さんの偲ぶ会の報告のため、サークルの仲間が入れ替わり訪れてくれました。今回は準備段階でしか手伝うことが出来ませんでしたが、こうして報告に来てくれることに感謝するばかりです。それぞれの感想を聞きながら、様々な視点で当日の雰囲気を知ることができ、意外と当日参加しなくても満足度が高くなります。

 金木犀の香る頃、秋を感じながら今週の出来事を思い出し、感謝して眠りにつくのでした。あ~疲れた。