秋刀魚の季節

 昨日は久しぶりの出会いが沢山ありました。同級生が久しぶりに家族と来店してくれたり、20年以上前の部下だった社員が、噂を聞きつけて覗いてくれました。また、最近ご無沙汰だったお客さんも閉店間近に「いい?」って声をかけていただき、ご無沙汰になった家庭の事情などを話していただいたのです。それぞれ時間の刻み方には色々あって、話をしながら立ち寄っていただける場所っていいもんだと思いました。

 そんな良い気分で自宅に戻ると、軒先で妻が七輪を使って秋刀魚を焼いています。「何やってんの?」って尋ねると、「秋刀魚が特売だったから、美味しく食べれるように七輪で焼いてるの。時間もあるし。」そう言って、数年前に「焼肉は七輪で焼かなくっちゃ!」と娘と話して買った七輪を小屋から出してきて、秋刀魚を焼くだけのために時間をかけて炭を起こしたんだそうです。思わず「面白いじゃん!」と焼きあがる様子を眺めていました。

 秋刀魚に脂がのっていないのか、意外と炎で煙が立ち込めることも少なく、比較的綺麗に秋刀魚が焼けます。炭火の遠赤外線効果のおかげで中まで火が通っており、美味しくいただきました。秋刀魚の季節を視覚と味覚で味わうことができ、特売がさらにお得感を増幅させ、全員が満足した夕食となりました。