エジプトの方ご来店

 今日は何だか国際色豊かです。午前中には、ベトナムへ仕事で出かけた方の奥さんが、お土産にベトナムコーヒーを届けてくれました。もちろんロブスタです。早速コーヒーを淹れ、練乳入りのコーヒーで、その場にいた方々にも振る舞いました。

 そんな事をして楽しんでいると、午後から英字新聞を読む人が来店され、その後、時々お見えになるご夫婦がエジプトに方を伴って来店されました。どうも、「コーヒーが飲みたい」というリクエストに答えて、このお店へお連れいただいたようです。

 エジプトというと、コーヒーよりも紅茶のイメージがあります。イギリスの植民地だったこともあって紅茶文化の国で、喫茶店では紅茶を飲みながらシーシャと呼ばれる水煙草を吸っている絵が浮かびます。その点を来店された方に尋ねると、確かにそうらしいのですが、コーヒーを飲む方も多く、トルコ・コーヒーのようにイブリックを使ってコーヒーを淹れるそうです。お店にあるイブリックをお見せすると、「そうそう!この器具にはサイズが色々あって、これを使って私も淹れていました。」「だけど、日本では道具がみつからなくって。」ということでした。

 お客様が若くて綺麗なエジプトの方だったので、「予備のイブリックを差し上げます!」って言いたかったのですが、下心見え見えに思われても困るので、「ネットでも購入できますよ。日本のメーカーではカリタ製があります。」と答えておきました。そんな話をしながら、同席された方にイブリックの使い方や、スパイスをいれること、トルコではコーヒー占いもあることを説明すると、「エジプトにもコーヒー占いあるんです。」ということでした。

 そんな楽しい時間を過ごし、お客様はお帰りになりました。その後、隣に座っていた英字新聞を読む方から、「この店も国際的になったじゃないですか。」と冷やかされながら、夕方の焙煎を始める準備をするのでした。