津島様

 今日は昼過ぎにお店を閉め、地域の「津島様(つしまさま)」をお祀りする行事のため出かけてきました。「津島様」とは津島信仰といわれ、愛知県津島市にある津島神社を中心とした東海地方に、「津島代参講」と呼ばれる講として各地に広がった神道の信仰のことです。毎年この季節になると、講の代表者が津島神社に代参して神札を受け、町内に津島神社を勧請して作られた祠(ほこら)に祀る行事が行われるのです。
 疫病や厄除けの神様として親しまれ、「津島牛頭天王社」(つしまごずてんのうしゃ)「天王さま」(てんのうさま)とも呼ばれる津島神社は、戦国時代に津島に隣接する勝幡城の出身である織田信長が、氏神と仰いで造営その他に協力し、秀吉を始め豊臣一門は信長に引き続き、楼門や南門を寄進したことから、東海地方に広まったのかもしれません。

 区内には3箇所の祠があるため、近くの竹やぶから枝を払って立て、縄を張って飾りつけの準備を行います。そして、町内の祠を順番に祈祷されている神主さんが区内の到着し、順番に祈祷を行い無事に行事も終了しました。神主さんの話によると、町内にはこうした祠が15ヶ所程あり、数日かけて全て祈祷するそうです。

 今日は猛暑日となって普段以上に汗だくで行い、役員の皆さんもクタクタになったようです。けれど、こうして地域の氏神様を祀る行事に直接携わったわけですから、多少なりともご利益を期待してしまいます。実際には神様から特別な配慮などないと思うのですが。