お盆です

 今日の午前中は施餓鬼旗(せがきばた)をもらうため、町内のお寺に出かけてきたので、お店は午前11時過ぎからの営業開始となりました。この施餓鬼旗(せがきばた)は、お盆の行事であるお施餓鬼(せがき)の法要で配られるため、毎年家族の誰かがお寺に出向いています。檀家の役員さんから後からもらう方もありますが、昔から両親がお寺に行っていたため、最近では私の役目となっているのです。
 この施餓鬼旗は、お寺の帰りのお墓参り際に墓石の傍らに飾りますが、五色の紙が墓地のあちらこちらで揺れており、この景色を見ると「お盆だな~」って感じます。

 そしてこの五色にはそれぞれの色に意味が込められているそうです。
・青(緑):如来の毛髪の色 心乱れず穏やかな状態で力強く生き抜く禅定(ぜんじょう)を表す。
・黄:如来の身体の色 豊かな姿で確固とした揺るぎない金剛(こんごう)を表す。
・赤:如来の血液の色 大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない精進(しょうじん)を表す。
・白:如来の歯の色 清らかな心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める清浄(しょうじょう)を表す。
・樺(黒・紫):如来の袈裟の色 あらゆる侮辱や迫害や誘惑などに耐えて怒らない忍辱(にんにく)を表す。
 なかなか功徳のあるもののように思えてきますね。知らなかったのですが、如来様のヘアーがブルーだなんて神秘的で面白いと思ってしまいます。

 普段は仏壇の前に座る事が少ないのですが、こうした筋目で改めて座敷に座り、ご先祖様と向き合うことになります。伝統的な行事も、何かしら意味を持たせる大切なものかもしれません。でも、核家族化が進めば、我が家でもいずれなくなってしまうのかな~。