初夏の味覚

 我が家の初夏の味覚は「朴葉寿司」と「朴葉餅」です。今日も妻が実家の白川町へ次女とともに出かけ、母親と兄嫁達の女性陣で午前中から地元で採れた朴葉を使い、数家族分を大量に作ってくれました。そんな訳で、今夜の食卓には朴葉がいっぱい並びます。

 「朴葉寿司」は、岐阜県の飛騨、中濃、東濃地域や長野県の一部で作られているようで、昔から農業・林業を生業とする家庭が多く、昼食を畑や山で取ることが多かったため、携帯性が良く朴の葉と酢飯の殺菌効果で日持ちし、また近隣との作業の助け合いでまかないにも便利な朴葉寿司が広まったようです。朴葉寿司の時期が田植えの時期と重なっている点も農林業との繋がりがあるようですね。

 この地方では道の駅や産直市場などでも販売されていますが、酢の量や具の内容が異なるため、やはり食べなれている妻の実家で作った「朴葉寿司」が一番です。ついつい手が伸びて食べ過ぎてしまいますが、いつもなら「食べ過ぎ!」と声がかかるところ、今晩だけは黙認されました。

 さて、食後のデザートには「朴葉餅」をいただきましょうか。