ウエディングチバ

 一宮市から来店された聾者のフェイスブックに紹介されたことで、日々その友人の聾者が店に訪れてくれます。今日も午前中に瀬戸市のご夫婦が来店され、午後からは東海市からもご夫婦がアウトレットへのショッピング帰りに来店されました。

 店内で手話を使うことが増えたことで、常連の方から「手話ができるんですね。」とか、「何でもできるね。」といった好意的な反応を示す方から、何か違和感を覚えたのか気まずいように帰られる方かまで、お客様の手話に対する反応は様々です。確かに日頃見慣れていないものを目にした時には、人は思ってもみない行動をとるものですからね。そのうちに当たり前の環境になることを期待しています。

 ところで、そんな方々と話をしている際に、コロンビア人のご主人と日本人の奥様、そして子供さんの三人が来店されました。店内に入るとご主人から「コロンビアの玩具のチバです。」といって、陶器製の車に乗った新郎新婦のおもちゃを手渡されました。「チバ」とはコロンビアのローカルバスのことで、生活に欠かせないバスでもあり、観光客を乗せるツアーバスにも使われるそうです。

 この「ウエディングチバ」は、結婚式の時に出席した人へ新郎新婦から配られる物で、家財道具一式をチバに詰め込んで、新しい人生に出発するといった意味だそうです。実際に引越しの時にもチバを使用するんだとか。この置物は以前ご主人がコロンビアで貰った物で、「まめ蔵」にプレゼントしてくださるというので、店内に飾らせていただくことにしました。

 結婚後10年間ほどコロンビアに帰国していないそうで、「子供が大きくなったらコロンビアへ行くから、一緒に行きますか?」って言ってもらえましたが、片道30時間以上もかかる場所らしいと聞いて、「考えときます。」としか答えられませんでした。

 コーヒー産地であるコロンビアへ行きたいもの、日本に居ても色々な人と会える環境に満足しているので、今は海外旅行は考えられないな~。