桜の花が散る前に

 今朝の天気予報では、午後から雨風が強くなるというので、桜の花が散る前に最後の花見をしようと多治見市の虎渓山に出かけてきました。虎渓山は岐阜県選定の「飛騨・美濃さくら三十三選」にも選ばれる桜の名所ですが、老木の桜が枯れてしまい、昔のような山全体が桜色に染まることもなくなって無残な状態になっています。そんなこともあって、地元の有志の方々が集まって桜の再生に取組んでおられるおかげで、今でも公園内には約400本のソメイヨシノなどの桜が咲く、お花見と言えば虎渓山の虎渓公園と言われる桜の名所なのです。

 多治見市街を一望できる虎渓山には、開花期間の夜には飲食の露店が並び、お花見気分を盛り上げてくれるほか、子供が遊べる遊具がいくつかあるので人気のお花見スポットとなっています。また、公園から伸びる参道を降りて行くと、虎渓山永保寺の美しい庭園が広がり、池を囲むように桜の木が植えられ、国宝の観音堂など由緒ある建築物と共に、春色に色づく庭園を楽しめます。(もう遅かった!)

 散策していると雲行きが怪しくなったので、虎渓山にある「五平餅」と「木の芽でんがく」が有名な若松屋に立ち寄り、「五平餅と田楽セット」(500円)をいただきました。田楽が一部欠けているということで一本おまけしてもらい、ちょっと得した気分で散りかけた桜を見ることができました。

 帰路に着く頃には雨も本降りとなってきました。桜の花が見られなくなるのは残念ですが、この春の嵐とともに季節も徐々に夏へと向かうのでしょうね。さて、開店二周年の案内状に載せる絵手紙でも描きましょうか。