うれしいプレゼント

 先日、週末仕事となった次女が休みを取って、家で一日のんびり過ごしたようです。とは言ってもジッとしていられない性格なので、いつものようにお菓子作りを始めます。妻の実家から頂いた山クルミを使ったクルミあんぱん、苺の季節なので苺大福を作って家族にふるまってくれました。なかなかの上出来で、いつもは油断して正直に感想を言ってしまい、娘から顰蹙を買ってしまうのですが、今回は上手にできていました。こうしたお菓子作りは私の影響かもしれません。

 手作りのお菓子もうれしいのですが、娘が散歩しながら摘んできた土筆(つくし)が何よりのうれしいプレゼントです。毎年春になると我が家の食卓に並ぶ、旬の土筆が今年も食べられるのですから。考えてみたら、いい大人の女性が土筆を摘んで歩いているのも、家族が喜ぶと思ってやってくれている訳で、祖母と一緒に土筆の袴を取り、灰汁抜きのため水に漬けてくれたのは、何よりも素敵なプレゼントなのだと思います。

 翌朝に妻が卵とじにしてくれたものを食べ、土筆に込められた幸せの味を噛みしめるのでした。