花粉症とコーヒー

 毎年2月下旬になると花粉症の症状が出始め、5月下旬頃まで悩まされながら春を感じるようになったのは、もう20年くらいになるでしょうか。職場で発症している同僚を見て、なんて大げさなのかと他人事だったのに、突然自分に襲われた時には、「何が起こったんだ!?」と驚くくらい、止めどなく続くクシャミと鼻水に苦しみ、毎日ティッシュ1箱を使用する現状に評判の良さそうな病院に行ったり、様々な薬に頼ったのでした。今では自分に合った漢方薬に出会い、以前のような苦しみから逃れることはできましたが、これからも花粉症と長い付き合いになりそうです。

 そんな花粉症に対して、「コーヒーは花粉症に悪い!」と言われていたものです。コーヒーに含まれるカフェインが一昔まで花粉症を悪化させる原因と言われました。「飲みすぎると胃腸を荒らす。」「カフェインには中毒性がある。」などど悪者扱いだったのです。

 けれど、最近では研究も進み、コーヒーのカフェインには血流を良くして呼吸器症状を和らげたり、頭をスッキリさせる効果が期待できるうえ、コーヒーに含まれるポリフェノールが抗酸化作用や炎症を鎮める作用もあるとか。また、コーヒーの香りには、アロマ効果もあるなどと言われて、今ではブラックなイメージは無いようです。

 では、コーヒーは花粉症に良くないと言われる原因はというと、どうもコーヒーそのもよりも砂糖やミルク(コーヒーフレッシュ)の入れすぎが要因のようです。白砂糖は、免疫バランスの調整に欠かせないビタミンB1を奪ってしまうので、花粉症を悪化させてしまう可能性があったり、コーヒーフレッシュに含まれるトランス脂肪酸が免疫力を低下させるといった説があるようです。

 花粉症とコーヒーに関しては良くも悪くも色々な意見があるようですが、実際に長年ブラックでコーヒーを楽しんでいる私には、「何~んも関係ない!」というのが正直な感想です。ブラックコーヒーを飲んでも花粉症を発症し、薬を飲まなければ症状は良くならない現実は確かなのですから。コーヒーはブラック(黒)ですが、花粉症の悪化については白(ホワイト)だろうと思いますが、花粉症対策に効果的であるかと言えば、「ブラック(黒)」だと言えます。